レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「最後のサムライ ザ・チャレンジ」フランケンハイマー監督らしい骨太のサムライ映画…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「最後のサムライ ザ・チャレンジ」(1982)です。

吉田家に伝わる名刀二振りの一つが先の大戦で行方不明となるが、吉田徹(三船敏郎)は米国にあることを知り、それを取り戻し日本へ持ち帰るために米国でリック(スコット・グレン)を雇い日本へ入国した。が、その名刀を狙い、実弟吉田秀夫(中村敦夫)がリック達を襲撃した。リックは辛くも逃げ遂せた。リツクは、その名刀の由来、又日本人の武道に対して考え方に共鳴して宿敵吉田秀夫との対決に力を貸すのだった…

あの「影なき狙撃者」「五月の七日間」「大列車作戦」「グランプリ」等60年代のフランケンハイマーは凄かったが、80年代は作品その物も緩みがちで、この映画も少しその傾向がありますが、まだ好い方だと思います。

この映画、三船敏郎、中村敦夫、溝口精二、稲葉義男等が登場して京都を舞台に大立ち回りが凄いんです。勿論、贔屓のスコット・グレンも日本刀を振りかざして斬って斬って斬りまくるのですから。うーん、美しいです (笑い) 。

撮影が岡崎宏三なので、又良いんですね。日本の伝統美を知っているので。一例を上げれば、竹林で竹を切るシーン等溜息が出るほど美しくて…

ラスト、吉田秀夫私邸(京都国際会館)での大立回りは、笑いが込み上げる程痛快無比なアクションになっています。ワゴンセール等でお見掛けしたら、ニヤリとして迷うことなく取り上げて下さい。楽しいですよ。

このブログ作成にBD輸入版を鑑賞しています。現在国内盤は無いと思います。 八点鐘

 

             

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