「ジョーンの秘密」当時、コミンテルンは世界中で活動していた・・・

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ジョーンの秘密」(2018)です。

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IMDb

ジュディ・デンチ扮するジョーン・スタンリーはコミンテルンのスパイに原爆の情報をリークするというお話と聞いていたので、又法廷闘争、例えば、米国のローゼンバーグ事件を「父の祈りを」のような映画に料理したものだろうと、勝手に想像して鑑賞に臨んだところ、まったく違うタイプの映画で、あの先の大戦の若い頃の自分を回想しながら、どちらかと言えば確信犯としてコミンテルンのスパイにリークする歴史物、すこしエスピオナージスリラーの雰囲気もある映画です。

 

そういう意味で、意外な拾い物の映画として良く出来ています。但し、もう少しエピソードを整理して、丁寧な描写に徹底したらさらに良くなったのではと思います。

 

映画は、冒頭すぐ、ジョーンは公務秘密法(よくスパイ小説に出て来る法律)で逮捕され、尋問による回想形式で進みます。20代のジョーンは「キングスマン」のソフィー・クックソンが演じています。中々好い感じです。

ジョーンがケンブリッジ大学に入学し、コミンテルンのスパイ、レオンが近づいてきて、共産党の集会に誘い始める。やがて、ジョーンは英国原爆開発計画に協力することになり、カナダに向かう。カナダ、モントリオール大学にはレオンが来ており、原爆の情報を教えて欲しいと彼女に食い下がるのだが・・・

 

日米開戦も米国、日本中枢にいたコミンテルンのスパイによるものだったというのはここ20年程から定説で国務長官ハル近くにコミンテルンのスパイ、ハリー・ホワイトが暗躍していたの事実、日本側もコミンテルのスパイ、ゾルゲが暗躍していたし・・・

尾崎秀実にゾルゲを紹介したのはスメドレー女史で、戦後、彼女もハリー・ホワイトも謎の死を遂げているし・・・

 

そんなことを思い出して鑑賞していたら、意外に面白い作品だと思いましたが、知らないと退屈な作品かもしれません。

蛇足ですが、篠田監督「スパイ・ゾルゲ」は226事件などカットして、スメドレー女史、ハリー・ホワイト辺りを中心にしたシナリオだったら・・・残念です。 八点鍾

 

追記

当地では有名な映画館M座で鑑賞しました。コロナ禍にもかかわらず観客は半分程度に戻ってきており、ノーラン監督「テネット」の頃にはかなり戻るもの思われます。

 

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