レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「アムステルダム」主人公たちの人生を変えた"街"の映画ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「アムステルダム」(2022)です。

映画は、1933年NY、バート(クリスチャン・ベール)は第一次大戦の復員兵、左目を失い義眼である。元々医師だったので復員兵の医療業務で生計を立てている。ある時、上官の娘エリザベスから父の亡くなったのだが死因がおかしいので解剖をして欲しいと依頼される。解剖を行うと胃の内容物が毒物が見られ、その結果を戦友ハロルド(ジョン・デビッド・ワシントン)と共にエリザベスに報告に行くと彼女は殺し屋に殺されてしまい、二人は犯人にされてしまい逃亡する。殺されたエリザベスに協力していた有産階級トム・ヴォーズの妻リビーに会いに行くと先の大戦時に負傷したバートとハロルドを手当てしてくれたヴァレリー(マーゴット・ロビー)に出会い、三人は正体不明の陰謀に立ち向かっていくのだった…

エリザベスが殺されるところで、私はヒチコック作品「海外特派員」を思い出しました。オッ、とこのままスリルとサスペンスで盛り上げてくれと祈りましたが、それは無駄でした。監督にそう演出する気が無いので、やはり映画はそれなりの出来でその昔見た「スリー・キングス」の方が面白かったなという感じです。

監督がデヴィッド・O・ラッセル、あの「スリー・キングス」「アメリカン・ハッスル」「ジョイ」等が有名で、今回の作品はいま一つという感じです。悪い作品ではありません。のんびり鑑賞するのなら問題ないと思います。

途中、"ボーナスアーミー"シーン、マッカーサーとパットンが復員兵の預託金前倒しデモを攻撃するシーンが挿入されるので、マッカーサーが出てくるのかなと思いましたが、何もなくて最後はお決まりのナチの話で…

何だ、アドネス・スメドレー女史とかハリー・ホワイトあたりが登場するのかなと期待していたのに肩透かしでした。この作品、お金のかかった大作で有名な出演者、個性的な脇役も登場するので、そういう意味ではもったいない大作です。もう少しホンを手直したら、更に良くなると思います。             八点鐘

                             

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