レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「パルプ・フィクション」(1994)です。
「レザボア・ドックズ」(1992)で名をはせたクエンティン・タランティーノ監督の大ヒット作であり、カンヌ映画祭パルムドール賞を受賞した作品です。
独特な語り口、時間軸をバラバラに構成したかなりグロいノワール作品ですが、その何とも言えないユーモアが又面白く何度鑑賞しても楽しめる作品になっています。
プロローグとエピローグを挟んでヴィンセント(ジョン・トラボルタ)とマーセルスの妻(ウマ・サーマン)のエピソード、ブッチ(ブルース・ウィリス)が面白い金時計のエピソード、ボニーのエピソードと大まかに5つのエピソードが絡み合った映画です。
個人的には、ブルース・ウィリスが出て来る金時計のエピソードが、意表を突いた展開で滅茶苦茶面白く、ホンダシビックがウィリスを地獄へ案内することになります。やはり、シビックでなくちゃ、ゴルフだったらこうはいかないでしょう。
本当に笑えます。サミュエル・L・ジャクソンは出て来るだけで笑えます。
米国で日本車が結構売れるようになったのは、1969年から北米で販売し始めた日産フェアレディZとマスキー法をクリアーしたCVCCエンジンを積んだホンダシビックからだった。だから、映画にシビックとかフェアレディZが登場すると、例えば「カプリコン1」(1977)のラスト、本当に嬉しいくなります。
話を映画に戻すと、物凄く上手くエピソードあちらこちらに巧く繋げてそれが結構心地よく、その後のタランティーノ作品は大なり小なりこのような構成をしており、B級っぽい題材を彼なりの味付けでA級作品の様な味付けの映画にするという彼のスタイルが、彼の作品を愛するファンにはこたえられないのだと思います。
現在、彼は50代後半なのでまだ10年程が頑張れると思います。彼の作品を愛するファンの為、更にいい作品を世に出して欲しいと思います。
このブログ作成にBD版を鑑賞しています。 八点鍾