レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「クーリエ: 最高機密の運び屋」キューバ危機のエスピオナージスリラーですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「クーリエ:最高機密の運び屋」(2020)です。

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映画は、ソ連側から新しい情報提供者オレグが現れ、米国、英国の諜報部は連絡員の選定をするのだが、ここは一つ普通の民間人を起用しようと話がまとまり、東欧によく出張しているウィン(ベネディクト・カンバーバッチ)が選ばれる。素人なので大変だろうと思いきや、意外にもキューバのミサイル情報がもたらされる。米英は驚くのだが、やがてソ連側にも察知されてしまい、ウィン達をどう脱出させようかと知恵を絞るのだが…

今まで、ゲップが出る程製作されたキューバ危機を描いた作品です。一言でこの作品を評すると真摯に作られた良心作、でも何も新しい事実は描かれていない。

加えて、ウィンを素のままエスピオナージ戦にも放り出すのもどうでしょうか? 下手に教育するより素のままの方が良いかもしれませんが、緊急脱出方法準備しておかないとね。映画の中の方法では、ちょっと可哀想ですよね。

後半の監獄シーンなんか字幕説明にして、逮捕されるまでをサスペンスフルな見せ場にして欲しかった。観客の中には退屈される方も出て来るのでは。

意地の悪い言い方をすると、この手の映画をよく見ている方は、この作品よりヒチコック「トパーズ」「引き裂かれたカーテン」とかル・カレ原作「ロシアハウス」をもう一度鑑賞した方が新しい発見があるかも。

監督はドミニク・クック、この手の映画より文芸ドラマを監督された方が上手いのではないかと思いますが。ベネディクト・カンバーバッチは神妙に演じていますが。

 

最後にもう一度言います、良い映画です。但し、固すぎる作品です。 八点鍾

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