レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「007 スペクター」(2015)です。
10月1日に新作「ノー・タイム・トウ・ダイ」が公開されるので、新作をより良く楽しむためにご紹介したいと思います。
前作「スカイフォール」はこのシリーズの中では異色作だと思います。このシリーズの定番である秘密基地も謎の美女も登場しなくて、只々私戦を戦うシルヴァとボンドの物語で、スパイアクションとは程遠いものでした。でも大変良く出来た作品でした。
が、この作品は、このシリーズの定番通りの作品で、秘密結社"スペクター"が登場します。その昔、「サンダーボール作戦」で登場した秘密結社ですが、今回の組織は、「サンダ…」ほど派手な組織ではなくもう少し地味な組織ですが、世界中のすべての秘密情報を手中にしようと画策しています。
ボンドはそれを知り、スペクターと対峙することに。グロッグ17と共に現れるボンド(ダニエル・クレイグ)、冒頭の約5分程のロングテイクからアクションのテンコ盛りになっています。「死者の日」に集まった群衆の上でのヘリコプターアクション、ローマでDB10とC-X75とのカーチェイス、ブリッテンーノーマンBN2双発機とランドローバーとのチェイス、48年型ロールスロイス シルバーライスに乗り込んで秘密基地へ、秘密基地爆破、壊れたMI6ビルでの戦い、ユーロコプターAS365とスピードボートとのチェイスでエンドクレジットと。
ラスト、早朝に登場するアストンマーチンDB5も美しく、マドレーヌ・スワン嬢(レア・セドゥ)もさらに美しく、新作はコロナ禍の影響で公開は一年半程度遅れてしまいましたが、期待は高まるばかりです。復習してご覧になると更に楽しめるのでは。
八点鍾
追記 007シリーズはブレイクしたのは「ゴールドフィンガー」(1964)からだと思います。一応、おぼろげながら当時を知っているので、ほぼ同じコンセプトで半世紀以上同種の映画を作り続けていることは物凄いことだと思います。
昨日テレビでも「スペクター」放映していましたが、冒頭のロングテイクのシーンが若干カットされていました。やはり、配信かDB版で鑑賞して頂いた方がよろしいかと。