レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「ミルドレットピアース 幸せの代償」第二回目 ある別れともう一つの別れ…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ミルドレットピアース 幸せの代償」(2011)二回目です。

 

 

前回に続き今回はエピソード3、4をご紹介します。

エピソード3

ミルドレットが予想したようにレストランビジネスは当たり、大金を得ることが出来た。仲間のお陰でレストラン経営は順調になった。が、娘ヴィーダはピアノレッスンをしているが芳しくないし、汗水垂らして働く母を蔑む様になってくる。又、裕福なモンティも内情は破産し借金の山で、ミルドレッドに頼る有様。やがて彼女はモンティに別れを告げる。

エピソード4

仕事は順調で、レストランはビバリーヒルズとラグナ・ビーチに出店。禁酒法が禁止され更に経営は安定してきたが、悩みの種はヴィーダだった。関係はしっくりといかず、彼女は噓の妊娠で相手の家庭から示談金を得ようとしたので激しく𠮟った処、ヴィーダは家を出た。その後、ラジオで彼女のアリアを聞き、新人オペラ歌手になっていたことを知るミルドレットだった。いったい、私は頑張って何を手に入れたのだろうかと自問するのだった。

こんな感じで、ケイト・ウィンスレットの演技は増々迫力を増して来ます。抑圧されても逞しく耐えて生き抜く女性を演じる演技、この手の演技が一番得意なんですね、ジュリアン・ムーアともメリル・ストリープとも違う、タフな演技、美しいです。

同様の「日蔭のふたり」「リトル・チルドレン」「愛を読むひと」「女と男の観覧車」等見ていると力が入り肩が凝ります。

志の高い映画ですが、少しばかり運が上がったり下がったりの一本調子なので、少々鼻に突きます。でも彼女の耐える演技をたっぷりと堪能すると何か嬉しくなって来て、自分ももっともっと頑張らないといけないと考えたりして…

 

次回は、最終エピソードをご紹介します。        八点鐘