レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「ゲーム」D・フィンチャー監督作品として意外にラストがハッピーな映画ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ゲーム」(1997)です。

映画は、投資銀行のCEOニコラス(マイケル・ダグラス)は、少し前に離婚してまもなく父が自殺した年齢48歳になろうとしていた。そんな時、弟コンラッドが誕生プレゼントとしてCRSクラブのカードを渡しに来た。楽しんでくれと。ニコラスはCRSクラブに入会しすると、彼の周りではおかしなことが起こり始めるのだった。それは、ボールペンのインク漏れでワイシャッを汚したり、レストランでウェイトレスにぶつかったり、自宅のモニターからキャスターから話しかけて来たり。やがて、CRSがどういう組織なのかおぼろげながら見えてくるのだが…

その昔、劇場で鑑賞した時、あの「セブン」の印象が強くて拍子抜けした作品だったでした。特にラストなんかこんな風に纏めるなんてと思いましたが。

今回、再見して意外に良く出来ているし、ラストも今回初めてこの映画は、ラブロマンスを意図して製作したんだと感じ入った次第で。時々ありますね、この手の作品。時間が経つと再評価される映画って。有名なところでは「ブレードランナー」なんてね。公開されたときは、興行成績もいま一つで。

又、クリスティーンを演じたデボラ・カーラ・アンガーがとても良い感じで、あのクローネンバーグ監督「クラッシュ」での好演をフィンチャー監督は見ていたのでしょう。

この作品での一番の見所は、彼女かもしれません。ちょっと、冷たくクールな感じで、そんなに出番は多くありませんが、楽しませてくれます。ラストなんか特にね。

そして、フィンチャー監督作品としては、ラストが重くなくてどちらかと言えばハッピーな感じで、これがとても良いと思います。

このブログ作成にBD版を鑑賞しています。       八点鐘

 

 

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