レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「神々の山嶺」率直に言ってこの山岳アニメ映画って結構いけますね…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「神々の山嶺」(2021)です。

映画は、山岳カメラマン深町がカトマンズの街中で現地人からヴェスト・ポケット・コダックを買わないかと尋ねられる処から始まる。彼は一瞬、遭難したあの登山家ジョージ・マロリーが持っていたカメラかと思うがそんなはずはないと断ってしまう。が、気になって現地人を探し始めると、消息不明の友人羽生の姿を見かける。登頂時の事故で友人を失った彼は消息不明となり、何処にいるか分らなかった。その彼がカトマンズにいるのであれば、彼はエベレスト冬季無酸素単独登頂を考えているのではと考えて、彼の後を追うのだが…

夢枕獏原作、谷口ジロー作画による漫画をアニメ化したこの作品、評判が良いので鑑賞しました。アニメには詳しくないので間違っているかもしれませんが、この映画の様な山岳アニメは初めてではないかと思います。

テーマとしては"山は人を狂わせる"、男から見れば山はファムファタールのような物と言うことが良く描けていると思います。1924年のジョージ・マロリー遭難事故を巧くプロットに嵌め込んだストーリーも良いし、丁寧な登山シーンも素晴らしく、90分程度の作品ながら楽しめました。山岳シーンでのサスペンスもなかなか良く出来ており、アニメでも造り方によってここ迄表現出来るのだと感嘆と驚きの連続でした。いや良く出来たアニメ作品だと思います。

少し前に鑑賞したアニメ作品「BLUE GIANT ブルー・ジャイアント」を思い出しました。ということで、興味を持たれた方は是非ともご鑑賞ください。アマゾンプライムビデオで無料で鑑賞できます。                      八点鐘

     

追記 この作品について調べていたら2016年に「エヴェレスト 神々の山嶺」として実写映画化されているのを知りました。比較の為、実写版を鑑賞しようと思い予告編を見ましたが、女性がなんでこの山に登らなくてはいけないんですかとか吠えているのを見て鑑賞する気が無くしました。やめて欲しいな、そういうセリフ…

 


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