レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「ハンガー」リドリー・スコット監督の弟トニー・スコット監督第1作ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ハンガー」(1983)です。

ミリアム(カトリーヌ・ドヌーヴ)は、恋人ジョン(デビィッド・ボウイ)と共に深夜のニューヨークを徘徊し獲物を探し、殺し血を飲む。彼女は吸血鬼、ジョンは彼女によって不老不死となったが、最近老いが目立つようになった。ジョンは人間の老いを研究している医師サラ(スーザン・サランドン)に会いアドバイスを得ようとするのだが…

久々に鑑賞しました。英国ハマーフイルムプロダクションが量産していたような古典的な吸血鬼映画ではなく、都会にヒッソリとたたずんで洒落た邸宅に住み、高価で趣味の好い美術品に囲まれて生活している吸血鬼を描いた映画です。

特に耽美で官能的な映像でカトリーヌ・ドヌーブの美しいこと、美しい彼女がこの世のものとは思えない様な神憑った美しさを見せてくれます。勿論、スーザン・サランドンも負けずと美しいですが。

又、「バリー・リンドン」で使用されたシューベルト作曲ピアノ三重奏曲第二番ホ長調作品100 D292、オペラ「ラクメ」から「花の二重唱」が使われて、ホラー物とは思えない雰囲気が醸し出され興味深い作品になっています。

と言う感じなので、若干グロいシーンもありますが何やらLGBTのラブロマンスの様な感じも醸し出されて不思議な映画になっています。私はこういう作品嫌いではありません。スコット監督は、兄リドリー監督、例えば「ブレードランナー」等の影響をまともに受けているようです。

興味を持たれたのであれば、是非ご覧ください。ユニークで異色な作品です。

このブログ作成にDVD版を鑑賞しています。          八点鐘

 

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