レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「エグザイル/絆」(2006)です。
1999年返還前のマカオ。マフィアのボス、フェイの暗殺に失敗したウーは妻の処に子供と共に潜んでいた。そんな時、彼を守ろうと二人の男が訪ねてきた。そして、彼を殺そうと二人の男ブレイズ(アンソニー・ウォン)とファットが訪ねてきた。殺し合いが始まろうとしたが、ウーの子供が泣いたので男達は殺し合いを止め、夕食を食べ始めた。
男達は考えを改めて、仲介者のアドバイスを聞き入れて別のマフィアのボス、キョンを暗殺しようとするがそこにフェイが現れて嵌められたことを知る。何とか逃げ切り、逃亡資金を得る為に別に聞いた金塊強奪を狙うのだが…
少し前ジョン・ウー監督「ハード・ボイルド新・男たちの挽歌」を見た時、全体に緩い映画でしたが、冒頭國村準の殺し屋がぶっ殺されるまでが良かっただけで後はマンネリ気味で。そんな時、この作品を見てみました。驚きました。新鮮で刮目させられました。特にアンソニー・ウォンが渋く、ベレッタ92FS、ブローニングハイパワー、ウィンチェスターM70、のトリガーを引き命を散らす男達は、うーん、美しいです。
あのメルヴィル監督「仁義」の様に、男達は運命に逆らうことなく命を散らしてしまう物語で、もはや、ホンコン・ノワールはジョニー・トーになっていたんですね。いや、勉強不足で申し訳ありません。
そんなわけで今回彼の作品を紹介しました。「ザ・ミッション 非情の掟」等廃盤になっていて、そのDVDはかなりのプレミアがついているなんて知りませんでした。今後手に入ったらにご紹介していこうかと思います。
このブログ作成にDVD版を鑑賞しています。 八点鐘
