レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「アリスのままで」若年性アルツハイマー病を描いた作品ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「アリスのままで」(2014)です。

コロンビア大学の言語学教授アリス・ハウランド(ジュリアン・ムーア)は50歳、医師の夫と3人の子供に囲まれた幸福な女性だった。毎日、健康の為ランニングをしているが、今日は、自分がどこにいる判らなくなった。どう帰っていいのか判らなかった。不安を感じたアリスはクリニックへ。そして分かったのは若年性アルツハイマー病であり、遺伝性であることだった。兎も角、アリスの戦いが始まるのだった…

ずっと見たいと思っていた作品です。同じようなテーマの作品は、日本で1973年に豊田四郎監督作品「恍惚の人」があります。但し、この映画では普通のアルツハイマー病ですが。その昔、TV放映していたので拝見しましたが、森繁久彌が"恍惚の人"を演じますが、何か重い作品だったので少し見て辞めました。

対してこの作品は、演技派女優ジュリアン・ムーアが主演なのでなかなか見せてくれますし、米国製なのであまり重くありませんし、アルツハイマーの症状をサラリと見せてくれるのが好いですね。段々と重くなって行く処をとても上手く演技しています。

特に、頭脳明晰な大学教授なのでプライドもあるのでしょう。PCに自殺指示の自作動画を作成し、どうにもならなくなったらそのサイトを開いて自殺しようとしますが、病気の為、物忘れが酷くてどうしても出来ないシーンがとても泣かせてくれます。

やがて、彼女も"恍惚の人"になり、その昔見た亡き母と姉のビデオ動画で終わるラストも美しくて、印象的で心に残ります。

この作品ですが、多分、誰でも避けられないことなので心の準備するには、本当に良い映画だと思います。

 

このブログ作成にVODにて鑑賞しています。          八点鐘

 

追記 

私も母を「物忘れ外来科」へ連れて行き、アルツハイマーだと医師から言われた時、茫然としました。本当に泣けてきます。瞬間、自分もアルツハイマーになりたいと思ったことがあります。

でも、周りの人が色々と支えてくれたので、なんとか数年前に母を見送ることが出来ました。間違っても一人でやろうなんて考えないで下さい。色々な人に協力してもらって下さい。又、協力してくれます。心が折れることなので…

 

www.youtube.com

www.youtube.com