レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「暴走機関車」黒澤明原案のハリウッド製トレインアクション、なかなか見せてくれます…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「暴走機関車」(1985)です。

アラスカ州にある重犯罪者刑務所の囚人マニー(ジョン・ボイド)は法廷闘争で懲罰房から普通房へ解放を勝ち取った。彼の刑務所長ランケンへの怒りは収まらず、脱獄して奴を見返してやることだった。マニーは仲間バック(エリック・ロバーツ)と共に脱獄して、四重連ディーゼル機関車に乗り込んで逃亡するまでは良かったが、機関士が心臓発作で倒れてしまい暴走機関車にはマニー、バックと副機関士サラが残されてしまった。所長ランケンはマニーを見つけ、執拗に追跡するのだが…

黒澤監督の脚本を読んだ方々によるこの作品の評価は芳しくありませんが、幸い私は読んでいなかったので、大変楽しめました。ランケンとマニーの宿命の対決と言うか男の対決という形にしているので判り易く、又こういうラストも好いですね。うーん、美しいです。ジョン・ボイドも素晴らしいし、ランケン演じるジョン・P・ライアンが好くて、こういうエキセントリックな男、好みですね。

四重連のディーゼル機関車の描写も車掌車に激突してそのクチャクチャになった車長車の残骸を残したGP40機関車のディテールも何とも言えず不気味で物語の雰囲気を盛り上げています。

そして、重犯罪刑務所の描写、すごいと言うより凄まじいですね。ここにいる犯罪者には更生と言う言葉は似合いません。ホントすごい場所で○○玉が震え上がります。

監督はロシア出身で「シベリアーダ」のアンドレ・コンチャロフスキー、サラをレベッカ・デモーネイが演じています。

このブログ作成にDVD版を鑑賞しています。            八点鐘

 

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