レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「1492 コロンブス」映像派R・スコット監督のコロンブス新大陸発見を描いた歴史大作映画…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「1492 コロンブス」(1992)です。

映画は、中世スペイン、セビリアに身を寄せていたコロンブス(ジュラール・ドパルデュー)が大西洋西回り航路でアジアを目指す計画をスペイン王国へ願い出て有力な家臣からたかが2回分の宴会費用ではないかと言われ、イザベル王女はその計画に出資することになった。1492年8月3日スペイン、パロス港からサンタ・マリア号と二隻の船がアジア目指して出港した。なかなか陸地を発見できず反乱紛いのことも起きかかったが10月11日陸地を発見、コロンブスらは上陸する。それは世紀の大発見だった。が、それは悲劇の始まりでもあった…

新大陸発見500年を記念して製作された作品でした。当時、飛ぶ鳥を落とす勢いの映像派新鋭監督リドリー・スコットの歴史大作映画だったので劇場に駆け付け鑑賞しましたが、美しい映像は良いのですが何というかメリハリに欠ける歴史大作映画、という印象が一般的でした。

今回再見して、全体にメリハリに欠ける感じはするがそんなに悪くないなと感じ、特に新大陸に到着してからアラワク族との交流、植民地を作り、スペインに帰還。イザベル女王の歓待、そして大遠征隊と共に再び新大陸へ。この辺りから描写が少しばかりグロくなりますが、食人族との対決、モクシカの反乱等も含めて丁寧に描写しています。

コロンブスは航海士なので、植民地統治は不慣れだったのでしょう。やはり、ここは統治経験者を起用すべきだったと、そんなことを思いながら楽しく鑑賞しました。

全体に、ロケ地、建物、帆船、当時の武器衣装等結構リサーチが行き届いており、スコット監督はSFホラー物だけでなく、実録タッチの歴史物もかなり好いなと再確認した次第です。

音楽はヴァンゲリス、迫力あるスコアを提供しています。演技陣は出番が少ないですがアーマンド・アサンテが良かった。12月公開「ナポレオン」が楽しみです。

 

このブログ作成にDVD版を鑑賞しています。           八点鐘

 

www.youtube.com

www.youtube.com

 

www.youtube.com