レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「ナイト・スリーパーズ ダム爆破計画」ケリー・ライカート監督の社会派サスペンス映画…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ナイト・スリーパーズ ダム爆破計画」(2014)です。

 

 

過激な環境保護主義者ジョシュ(ジェシー・アイゼンバーグ)とディーナ(ダコタ・ファニング)は、ケイルズビル貯水池ダムを破壊する為彼らはボートを購入、そして爆薬を製造する為元海兵隊ハーモンに協力を求めた。彼は硝酸アンモニウムが230キロ必要だと答えた。ディーナが肥料として硝酸アンモニウムを手に入れた。

準備は終え、三人でケイルズビル貯水池ダムに手製爆弾を取り付け爆破に成功するが、翌日の新聞でダム近くでキャンプをしていた男性が行方不明と知り、ディーナは情緒不安になってしまう。仕方なくジョシュが様子を見に行くのだが…

話題の女性監督ケリー・ライカート2013年の映画です。日本では未公開ですがDVDは発売されたそうです。今回はアマゾンプライムの配信で鑑賞しました。

サスペンス劇なので驚きました、又結構骨太なテーマの映画を製作されているので。但し、バジェットが大きくないので、ダム爆破シーンはありませんが、細かな処まで丁寧な演出しています。特に爆破後の犯人達3名の心理描写、捜査当局からの不安の醸成等なかなか良く出来ていると思います。とても上手いと思います。この手の映画が好みなので、結構楽しく鑑賞しました。

但し、全体に小品な作品なので面白みに欠けること。もう一つ、この監督作品の特徴だと思いますが、全てのショットを自然光のみで撮影しているようで、特に夜間では、画面が暗くて見辛く感じます。特に今回は、夜間のシーンが多いのでより感じ入りました。

ラストシーンも、皮肉が効いていてとても良かったと思います。個人的には、もう少しバジェットの大きな作品が見たいなとますます感じました。色々大変だと思いますが、頑張って欲しいと思います。

                                八点鐘

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