レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「ザリガニの鳴くところ」ノースカロライナの湿地帯風景が素晴らしく美しい映画…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ザリガニの鳴くところ」(2022)です。

 

1950年代のアメリカ、ノースカロライナの湿地帯に幼いカイアの家族は楽しく生活していたが、飲んだくれの父の為、家族は離散してしまい、一人カイア(デイジー・エドガー=ジョーンズ)だけがその湿地帯に暮らしていた。学校も行かずに暮らしていたカイアだが、テイトと言う青年に仲良くなり彼から色々と教えてもらいその湿地帯の生き物を正確に描写することに才能を示し始めた。やがて、テイトが大学行くことで彼と別れ、チェイスと言う男が彼女に近付いてくるのだった。そんな中、そのチェイスが死んでいるのが発見され、彼女が第一容疑者として警察に拘束されるのだった…

ディーリア・オーフェンズの同名の小説を映画化した作品で、ノースカロライナの湿地帯風景の素晴らしさ、美しさを描写した良く出来たラブロマンスミステリーです。監督は新人オリヴィア・ニユーマン、全体に手堅く纏めています。

湿地帯を描いた作品、例えば「キャット・ピープル」「ノー・マーシィ/非情の愛」等ありますが、この作品は別格と言える程丁寧に描写しています。うーん、美しいです。

撮影はポリー・モーガン、彼女はリドリー・スコットが立ち上げたCM会社で働いており、近作に「クワイエットプレイス 破られた沈黙」があります。名前を覚えておいた方が良いかもしれません。

私のこの小説を読んでいませんが、ラブロマンス映画として鑑賞すれば、とても良く出来た映画ですが、殺人事件に巻き込まれた彼女のミステリー映画として鑑賞すれば、もう少し丁寧な描写が必要だと思います。

特に、ラストにそういう感じがしますがそんなことを考えるのは一部のミステリーファンだけだと思いますので、映画の様なラストで良いのではと私は思いますが。テイラー・スウィフト「Carolina」も寂しく甘く、気分を盛り上げてくれます。

このブログ作成にBD版を鑑賞しています。               八点鐘

 

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