レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「素晴らしき飛行機野郎」黎明期の飛行機野郎を描いた航空コメディ映画ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「素晴らしき飛行機野郎」(1965)です。

1910年を舞台に、ロンドンーパリの架空の飛行機レースを描いた作品で、国際的なキャストと黎明期の飛行機、20世紀初頭の飛行場を当時としては破格の予算を組んで造り上げており、SFXが進化した現代の目からではその特殊撮影等若干プアなですが、当時としてはとても良く出来た航空映画でした。

物語は、パイロットの英国近衛兵メイズ(ジェームズ・フォクス)と英国新聞王ローンズリー卿の飛行機狂の娘パトリシア(サラ・マイルズ)のラブ・ロマンスを軸に、エアレースに優勝するためにありとあらゆる策を講じて賞金を手に入れようとするパーシー卿(テリー・トーマス)達をコミカルに描いた航空コメディ映画になっています。

久々に見て、エアレースが始まる迄の前半1時間強がやはり冗長ですが、やがて、飛行場から当時の航空機が飛び上がると、その特異なノスタルジックなスタイルの複葉機を眺めると何か顔が綻んできて、加えてドーバー海峡の上を飛行するシーンはやはりとても美しくて…くどい様ですが、うーん、美しいです。

もう一つ、この映画には石原裕次郎が優勝候補のヤマモトとして登場しており、結構見せてくれます。パーシー卿の妨害工作で唐獅子牡丹のイラストをあしらった複葉機は離陸後、遭えなく墜落してリタイアとなります。

監督はあの「バルジ大作戦」のケン・アナキン、クリストファー・チャリスの航空撮影が見所だと思います。楽しい作品なので、どこかで見つけたら是非鑑賞して下さい。飛行機好きな人であれば、楽しめると思います。

このブログ作成にBD版を鑑賞しています。             八点鐘

 

 

 

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