レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「大侵略」こういうB級タイトルがたまりません・・・

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「大侵略」(1969)です。原題は「Play Dirty」つまり、汚くやれ! Bっぽくたまらない題名です。

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IMDb

監督アンドレ・ド・トス、主演マイケル・ケイン、ナイジェル・ダヴェンポートの戦争アクションです。こういうタイプのアクション映画好きなら結構な拾い物映画と言って良いでしょうね。

 

第二次大戦、北アフリカ戦線。冒頭SASジープに乗るリーチ大尉(ナイジェル・ダヴェンポート)が"リリー・マルレーン"を聞きながら、沙漠を疾走しているが英軍占領地区に入ると"ユー・アー・マイ・サンシャイン"に変えて司令部に戻り、作戦は失敗でしたと報告する。

 

マスターズ大佐はブロア准将に報告し、又新たな作戦を実施したいと意見具申する。それは敵地奥深く侵入し、ロンメル指揮するアフリカ軍団の燃料基地を破壊する作戦だった。ブロア准将は認可して、一人の男がマスターズの元に配属されることになった。

 

ダクラス大尉(マイケル・ケイン)とリーチ大尉は、イタリア軍将校に化け、六名の部下と共に出発する。リーチ大尉も含めた7名は、すべて犯罪者で色々とやってくれます。些細なことでイタリア軍でないことがばれれば、ベドウィン隊を殺戮し、ドイツ軍医療車を奪えば、役に立たない奴を殺す。

 

この監督、あまりよく知らないのですが、この映画は中々見せてくれます。特に地雷の描写など鳥肌が立つぐらい良いと思います。目標の燃料基地に砂嵐に紛れて突撃するシーンも上手いし、この基地がダミーと判るあたりも大変上手いと思います。

 

やもう得なく、自力で司令部に帰還するために別の燃料基地を襲撃するのですが・・・

 

物凄く前に、劇場で鑑賞した時の記憶が殆どないので、スカスカの映画かなと思って再度鑑賞したら、意外に良い感じの戦争アクションで、戦争のドロドロ感、嫌らしさ、虚しさなども上手く表現されていました。

もう一つ、沙漠をジープで踏破するのでタイヤが傷むため、その辺りの簡潔な描写もこの作品の印象をさらに良くしています。

 

今回、マイケル・ケインよりナイジェル・ダヴェンポート(「フェイズⅣ」「グレイストーク」)が良かった。ちょっとリー・ヴァン・クリーフに似ているので、余計マカロニ・コンバットを思い出した次第です。二人がスペイン製スターZ45マシンガンを構えるシーンはとても決まっています。

 

このブログ作成にDVD版を鑑賞しています。         八点鍾

 

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