レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「燃ゆる女の肖像」ところで、カンヌ映画祭クィア・パルム賞とは・・・

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「燃ゆる女の肖像」(2019)です。

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映画は、女流画家マリアンヌ(ノエミ・エルラン)は、ある伯爵夫人から娘の肖像画を描くように頼まれ、ブルターニュの孤島に到着し、その娘エロイーズ(アデル・エネル)に会う。夫人はエロイーズにマリアンヌは散歩するための付き人と紹介する。

マリアンヌは、彼女を観察してデッサンを始めて、肖像画を完成させるが・・・

 

新鋭セリーヌ・シアマ監督の作品です。女性監督の作品です。個人的には、「バベットの晩餐会(1987)」と「美しき諍い女(1991)」を足して二で割ったような作品と勝手に思い込んでいましたが、この作品、カンヌ映画祭クィア・パルム賞を受賞しているとのことです。不勉強にもクィア・パルム賞が何か知りませんでした。

 

クィア・パルム賞とは、LGBTとかクィアを描いた優秀な映像作品に贈られる賞です。

多分、知っていたら鑑賞しなかったと思います。

だから、このブログは参考にしないで下さい。見ていてのれない映画だなとずっと思っていました。

 

最初は、ミステリータッチで始まるのでおっ、と思いましたが、何やらテンポがゆっくりになり、セリフのある役は女性ばかりで、ありゃと思っていたら・・・

 

「美しき諍い女」では、物凄い長編でしたが、画家とモデルの葛藤がなかなか見所あって大変面白い映画でしたが、この作品は狙いが別なところにあるので、真摯、丁寧に作られた作品であることは分かりますが・・・

 

風景描写は素朴なタッチで、パゾリーニ作品を思い出しながら、エロイーズに扮するアデル・エネルも「午後八時の訪問者(2016)」の方がずっと自然な演技だなと思いながら・・・

 

彼女なんかこういう映画ではなく、品のある美しさで、背も高いので、フランス訛りの英語なんか駆使して、ハリウッドデビューして欲しいと思います。

NYPDのバッチを首にかけて" Come on ! Lazy Bastard! "と叫びながら、H&P小銃を構えて、ワルをぶちのめす役柄なんかやって貰うと別なコアなファンが群がるような気がしますが・・・

 

もう一つ、女性監督の映画は女性を見る目が厳しくて、例えばジェーン・カンピオン監督「ホリースモーク」のケイト・ウィンスレット、「或る貴婦人の肖像」のニコール・キッドマン等見ていると、女性って同性に対して冷たい視線を感じます。

又、絡みのシーンもリアリズムと言うより冷たい醒めた描写で、「アデル ブルーは熱い色」等に比して熱くないので、見ていてのれません。

 

 すいません、私にはこの作品にいて書く資格がないと思いますので、この辺りで終わりにしたいと思います。                     八点鍾

 

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