レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「マネー・ショート華麗なる大逆転」(2015)です。
この作品は、あの2008,9年米国で起こったサブプライム住宅ローン危機、リーマンショックでがっちり儲けた男達の話です。
うーん、羨ましいです。
10年ほど前の話ですから、皆さんも覚えていると思います。又、不幸にも人生が狂ってしまった人もいるかもしれません。
以前、当ブログでご紹介した韓国映画「国家が破綻する日(2018)」も良く似ていますが、この作品は元々外貨準備高の備えの少ない韓国が、ヘッジファンドによるカラ売りでデフォルトに陥る話で、映画としてはメロドラマになっていました。ですから、この作品とは比較できません。
こちらはある意味痛快な話ですが、経済システムに対しての切り込み方が鋭いと思います。とてもエッジが効いた作品です。マイケル・ルイス著「正規の空売り 世界経済の破綻に賭けた男たち」を原作にしています。
映画は、金融トレーダ、バーリ(クリスチャン・ベール)が、ある時サブプライムローンの与信が甘く返済が滞っていることを知る。これは破綻する、そして金儲けのチャンスだと直感的考える。そして、CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)という金融商品を見つけ、買いあさる。
偶々、ドイツ銀行から間違いの電話を受け、このことを知った別ファンド会社責任者バウム(スティーブ・カレル)、偶々訪れた銀行で、捨てられていた資料でピーンと来た個人投資家もこのCDSを買いあさる。
バウムは慎重で、サブプライムローン対象者を実際に調べるのだった。又、ストリッパーがこのローンを利用して、投機商品として二つも家を購入しているのを知ると、CDSを買いあさる。
そして、危機が訪れると・・・
問題の一つがサブプライムローンの証券化、これをモーゲージ債といい、米国ではこのモーゲージ債が色々な金融商品に組み込まれていたことが致命的だった。
この映画から学べることは、異常値を誰よりも早く見つけ、その原因を発見すれば、お金持ちになれるということですね。
うーん、美しいです。
ということで、皆さん、観察しましょう。そして勉強しましょう。
「畜生、又、儲かっちゃった!!」と私に連絡ください。
監督はコメディ映画が得意なアダム・マッケイ。なお、この映画は2016年アカデミー脚色賞受賞しています。
このブログ作成にDVD版を鑑賞しています。 八点鍾