新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
さて、レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「スラムドッグ$ミリオネア」(2008)です。
本当はクロード・ルルーシュ監督「男と女の詩 (原題:新年おめでとう)」(1973)を紹介したかったのですが、持っていたLDが行方不明で、良い映画です、泥棒のリノ・ヴァンチュラが大晦日に出所し、その昔強盗に入った隣の古物商の女主人フランソワーズ・ファビアンに会いに行くというラブロマンで・・・ねっ、原題と言い、あの、あのフランソワーズ・ファビアンなのでばっちりでしょ。
又、LDをサルベージできたら、ご紹介します。
で、この作品、あのダニー・ボイル監督作品です。
あらすじは、インド、ムンバイのスラム街ダラビに生まれたジャマール少年が、スラムに生まれたことも物おじせずに人生に駆け抜けて、2000万ルピー(邦貨で約3000万円)を明るくゲットするというお話です。
ヒンズー教徒に母を殺され、兄と一緒にゴミ集積所で暮らすジャマール、同じ境遇にある女の子ラティカと仲良くなる。ジャヴェド達に拾われるが、彼らは子供の目を潰して盲目の物乞いにする組織のボスで、ジャマール達は逃げるが、ラティカは捕まってしまう。
ジャマールと兄は、タージマハールで偽ガイドを装い、外国旅行者相手に金をふんだくり儲ける。ジャマール達はムンバイに戻り、ラティカに会い、兄は昔のボス、ジャヴェドを殺し、ヤクザの道に。ジャマールとラティカは逃げるが、ラティカはジャヴェルのライバルのボスに捕まってしまう。
仕方なく、ジャマールは、彼女がよく見ていたTV番組「クイズ$ミリオネア」に出るのだが・・・
映画は、無教育のジャマールが番組のクイズを勝ち進み、残り一問で、このジャマールがインチキをしているのではないかと疑惑をかけられて、警察で尋問を受けるところから始まります。可哀そうにジャマールは梁につるされ、電気ショック等受け・・・
彼がどうして回答できたのか、その人生の節目がカットバットされます。本当に上手く出来ています。そういう意味で、「トレインスポッティング」で注目を浴びたこのダニー・ボイル監督の代表作だと思います。主演はデーヴ・パテール、原作はインドの外交官ビィカス・スワラップが描いた「ぼくと1ルピーの神様」
冒頭のクリケットシーンからカメラは、スラム街を舐め回すようにとらえて、本当に良く出来ています。スクリーンからスラムの臭いが漂ってきそうです。でも、便所のシーンなんか悪趣味で。サタジット・レイ監督が描くインドとは別の趣があります。
私は、同じ監督であれば「サンシャイン2057」とか「トランス」の方が好きですが。
ああ言い忘れましたが、勿論、インド映画だからダンスシーンはあります。
このブログ作成にBD版を鑑賞しています。 八点鍾
追記
インドには、仕事で数回行ったことがあります。私はその衛生意識に参ってしまうし、そのお行儀の悪さに愛想が尽きます。
例えば、空港でのカウンターで絶対列に並ばずちょっと空けるとすぐに横入り、もうサイテーの人達・・・