レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「ジャガーノート」不敗のチャンプ、ファロン少佐は豪華客船ブリタニック号へ・・・

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ジャガーノート」(1974)です。

 

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監督はリチャード・レスター、初期のビートルズ映画、65年カンヌ映画祭でグランプリを撮った「ナック」が有名です。早撮り、特にコメディが得意な職人監督と言ったところでしょうか ?

でも、この作品はリアリズム重視の英国伝統の冒険映画、どちらかと言えば「恐怖の砂」とか「絶壁の彼方」「北西戦線」「ナバロンの要塞」「荒鷲の要塞」の様な趣きがあります。

 

映画は、英国から米国に向かう豪華客船ブリタニック号に7個のアマトール爆弾を仕掛けた、50万ポンド支払えば解体方法を教えるとジャガーノートと名乗る人物から脅迫電話が入る。間髪入れずに、小さな爆発が起き、脅しでないことが判る。事件を知った英国政府は、英海軍爆発物処理班ファロン少佐(リチャード・ハリス)達を洋上のブリタニック号に派遣する。

 

又、ロンドン警視庁マクロード警視(アンソニー・ホプキンス)は、ジヤガーノート拘束の為、捜査本部を設置、テロリスト等爆弾犯捜査を開始する。

大西洋上で待機していたブリタニック号にC-130輸送機から爆発物処理班がパラシュート降下するが、低気圧が近づいており、洋上は大荒れ、何とか船内に入るが、隊員一名を失ってしまう。

 

爆弾6個は客船の喫水線下に設置してあり、残りに1個は喫水線上調理室の隣にあり、不敗のチャンプ、ファロン達はこの爆弾から解体作業に取り組むのだが・・・・

 

脅かしではない小爆発がブリタニック号を襲い、それを目の当たりにしたブルネル船長(オマー・シャリフ)の恐怖におびえる顔が赤でフェイドアウトして、大英博物館で爆破処理しているファロンとチャーリー(デビット・ヘミングス)にカットがつながる辺り、とても上手いと感じ入る次第。

ファロン達が爆弾を調べ始めると、それは調度ドラム缶の半分ほどの大きさだが、ブービートラップトラップの塊、サスペンスたっぷりの描写。ちょっとしたミスでチャーリーは爆死、ファロンはもっとも信頼する部下を失ったので、もう作業を続けることは出来ないと・・・

 

でも、リチャード・ハリスが見せてくれます。本当にプロの中のプロという爆破処理班のプライドをかけて、コンテンダー(挑戦者)ジャガーノートと対決するのは見ものです。

 

共演も豪華で、マイケル・ホーダーン(荒鷲の要塞)、イアン・ホルム(エイリアン)、シャーリー・ナイト(雨の中の女)、ロイ・キニア等

 

このブログ作成にDVD版を鑑賞しています。      八点鍾 

 

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