レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「P2」(2007)です。
私の苦手なスプラッター映画です。「G.I.ジョー」(2009)でなかなかシャープなところを見せてくれたレイチェル・ニコルズ主演のホラー映画なので鑑賞しました。監督はフランク・カルフン、主演者ほぼ二人のスリラー映画なのですが、意外に丁寧に作られておりまずまずの仕上がりです。でも、私はスプラッター味はどうもいただけません。
映画は、ニューヨーク、クリスマスイブ。残業を終えて、姉の家に向かおうとアンジェラ(レイチェル・ニコルズ)は地下駐車場2階のBMW525iの運転席に乗り込むが、バッテリーが上がったのかエンジンがかからない。
警備員トム(ウェス・ベントリー)が予備のバッテリーを持って来て、エンジン始動を試みるが上手くいかない。
仕方なくタクシーを呼ぶが、ビル玄関ドアのロックが解除されず、タクシーを逃してしまう。トムの処に文句を言いに行こうとすると、駐車場の照明が徐々に消灯し、真っ暗になってしまう。後ろにはトムが。この辺りの演出は中々うまいと思いました。
気が付くと、アンジェラは、セクシーなドレスを着替えさせられ、片足にチェーンが巻き付けられ、目の前のテーブルには、クリスマスイブのディナーが並べられて、トムがテーブルの反対側に。
トムは、アンジェラの味方だと言う。アンジェラに対してセクハラをしたパーカー部長を懲らしめるんだと彼女を車に乗せて、下の階に降りると、椅子に括り付けられたパーカー部長がいる。トムはアクセルを踏み、車は急発進するとパーカー部長を跳ね、壁に挟み込むのだった・・・
ウェス・ベントリーがとても巧く、キレた男を上手く演じています。ここからは、トムとアンジェラとのシーソーゲームで、なかなか見せてくれます。でも、この辺りからスプラッター味のみで、この手の映画が好きな人は楽しめると思いますが。レイチェル・ニコルズもかなり頑張っていますが、個人的には、更にもう少し彼女に色ぽっさがあるともっと良かったと思いますが。
又、こういう時代だから、最後までヒロイン、アンジェラがトムに対峙するのでしょう。昔ならラスト・モーメント・レスキューで警察官がトムと対峙するのでしょうが。
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