レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「誘拐犯」"M・Iシリーズ"で名を上げたクリストファー・マッカリー監督第一作…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「誘拐犯」(2000)です。

傭兵崩れの男二人ロングボー(ベニチオ・デル・トロ)とパーカー(ライアン・フィリップ)が引き起こす犯罪映画。二人は精子提供クリニックで1万ドルの報酬を得た代理母ロビン(ジュリエット・ルイス)の話を聞き、その代理母を誘拐し身代金を取ろうと計画を立てる。聞いた話では、その代理母には二人の護衛が付いていると聞いたからだ。護衛達を出し抜くのは大変だったが、それ以上に大変なのは代理母の依頼者が裏社会のボス、チダック(スコット・ウィルソン)だった。彼は物事の腕利きのジョー(ジェームズ・カーン)に助けを求めるのだった…

渋いアクション映画です。監督はクリストファー・マッカリー、口の悪い人はトム・クルーズの御用監督とか言うかもしれませんが、私は才能ある監督だと思っています。「アウトロー」もとても良いアクション映画でしたし、M・Iシリーズも彼が監督を担当してからキレが良くなったと私は思っていますし、最新作も評判が好いですね。

この作品は、少し癖があるので全ての人にはお薦めは出来ませんが、キレのあるガンファイトが見たい人にはお薦めの映画だと思います。ディテールが好いですから。

例えば、冒頭の代理母誘拐シーンで護衛達と丁々発止のシーン、拳銃で数百メートル離れた処にいる誘拐犯に有効弾を与える為に銃身を約45度に持ち上げてトリガーを引くシーン、終盤ロングボーがIMIガリルARMを連射するシーン等、物凄い迫力でこういう映画は見たことありません。

キャスティングも渋くて全員決まっています。特にデル・トロとジェームス・カーンが好いです。ラストの売春宿での銃撃戦は、前述したようにかなりの見せ場になっています。カルトクラシックと呼んでも良い作品ですが、この手の作品が好きな人には堪らないのではと思います。人間関係もドロドロしていて、その辺りもなかなか興味深く、面白いというよりたまりません。

このブログ作成にDVD版(輸入盤)を鑑賞しています。           八点鐘

 

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