レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「ボーン・コレクター」あの「羊たちの沈黙」のようなサイコパス映画ですが…

レタントンローヤル館にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ボーン・コレクター」(1999)です。

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サイコパス映画です。あの「羊たちの沈黙」が作品的にも興行的にも成功してからこの手の映画が増えてきました。ジャンルとしてあまり好きではありませんが、この映画はとても良く出来ているので取り上げてみました。その要因として、そのもとになったジェフリー・ディーヴァーの同名小説が出来映えの良さが上げられるでしょう。

でも、トマス・ハリスのような本当に異常な世界は構築できなかったようですが、その分鑑賞しやすい映画になっています。監督は「今そこにある危機」のフィリップ・ノイス。

 

映画は、NYPDドナヒー巡査(アンジェリーナ・ジョリー)は、鉄道貨物構内で殺人事件に遭遇し、その時の対応、現場遺留物の写真を撮り、証拠物件保護の為、貨物列車を停止させたことが評価され、半身不随と言うか寝たっきりの敏腕科学捜査官ライム(デンゼル・ワシントン)の目に留まり、その異常犯罪の担当になる。

殺害された男は不動産王と呼ばれており、ライムは残された証拠から一緒に拉致されたその妻はまだ在命で、彼女が拘束されている場所を想定し、ドナヒーは救出しようと駆け付けるのだが、犯人の狙いは別なところに…

 

あの「羊たちの沈黙」を見た時、レクター博士ってアームチェア・ディテクティブの新しいタイプなんだと思いましたが、あっという間に脱獄してしまうので、なんか残念だなと思いましたが、このライム捜査官はシリーズ物になっていますので、原作者ジェフリー・ディーヴァーはアームチェア・デイテクティブを意識していると言って良いでしょう。

映画はとても良く出来ています。監督がフイリップ・ノイスなので、この手の映画につきもののグロい描写を避けて本当に手堅く纏めています。でもこの監督、もう少し才気があると良いのですが。

デンゼル・ワシントンはいつものように素晴らしいのですが、この作品ではアンジェリーナ・ジョリーが光っています。この作品辺りからメジャーデビューと言っても良いと思います。変にメイクに凝ったりすることなく、とてもいい味を出しています。

このドナヒーとライムのコンビの作品、もっともっと見たいぐらいです。シリーズ原作はこの作品を含めて14作もあるのですから… 未確認ですがTVシリーズがあったとか。

 

このブログ作成にBD版を鑑賞しています。       八点鍾

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