レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「アポカリプト」メル・ギブソンが考えるガイ・ムービーがこの作品なのでしょう…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「アポカリプト」(2006)です。

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監督は「マッドマックス」シリーズで有名なメル・ギブソン、ジャンルはよく言えばジャングル活劇ですが、ターザン映画の様な物でなく、もっとエスニック味の強く作品になっています。全編マヤ語で二時間半ほどの力作です。この手の映画が大好きな人にはたまらない作品になっています。

16世紀前半の頃。ユカタン半島で森の中で狩猟民として暮らしていたジャガー・パウの暮らしていた部落にマヤ帝国の兵士が襲い掛かる。パウは妻と息子を近くの竪穴に逃がすが、彼は捕らえられてしまう。部落の男達は祭事用生贄として、女達は奴隷と捕らえられ彼らの都へ運ばれる。都では、作物不振で神の怒りを解くために生贄を捧げていた。ピラミッドの頂上でパウも神官に押さえつけられ、生贄儀式が行われる時に皆既日食が起こり、命拾いをする。が、安堵する間もなくパウ達は人間狩り儀式に組み込まれるのだった…

この手のジャングル活劇、色々あります。例えば、「ズール戦争」「ロードジム」「地獄の黙示録」も後半その色合いを濃くしますし、私は未見ですが「裸のジャングル」マヤ帝國を扱った「太陽の帝王」なんていうのもあります。

かなりマヤ文明を研究したようで、種族の刺青、褌、武具、衣装等私は殆ど知識がありませんが、それらしく見えます。

でも、この映画が本当に面白くなるのは後半の人間狩りからです。サスペンスとアクションたっぷりで、加えてジャングルでの追跡劇、とくにジャングルでの移動撮影が素晴らしく効果を上げています。メル・ギブソン恐るべしというか、うーん、美しいです。

そして、この作品は彼は提唱するガイ・ムービー、男の映画になっています。こういうの映画が、男の価値を画面から訴える映画なんだと言いたいのでしょう。分かります。

でも、前半の少しばかりグロい描写はね・・・

但し、描写は抑制されていますが。この作品、映画館では鑑賞出来ないでしょうね、私は。実際2007年6月9日に公開されたこの作品、ポスターを見て嫌だなと感じ、ノーラン監督の「プレステージ」を見たのですから。

このブログ作成にDVD版を鑑賞しています。         八点鍾

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