レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「狙撃」この映画が加山雄三ハードボイルド映画第一弾ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「狙撃」(1968)です。

映画は、プロの殺し屋松下(加山雄三)は、メカニック深沢(岸田森)と組んで今日も又新幹線の乗客を狙撃した。仕事がオフの時は、シューティングレンジで腕に磨きをかけていた。ある時そこでモデルの章子(浅丘ルリ子)と知り合い深い仲になる。彼女は蝶マニアでニューギニアでトリバネチョウを採種すること夢としていた。

松下の次の仕事は金塊強奪で仕事は上手く行ったが、敵グループが差し向けた凄腕の殺し屋片倉(森雅之)に狙われるようになった。やがて、章子は片倉に拘束され、松下は彼女を助けるために片倉と対決することになるのだった…

少し前にご紹介した「弾痕」の前の作品です。「弾痕」は政治色が強く出ており少しアンバランスな構成で狙いが定まらない作品でしたが、こちらは丁寧な狙撃前後の描写、脇役、車の選定、ガンファイトシーンも良好で、この手の映画がとしては良く出来た作品だと思います。監督はこの手の映画では珍しい堀川弘通、手堅く纏めています。特に、松下と章子のラブシーン等、少し前衛的でサイケデリックな感じで。半世紀前の作品なので全体に古臭さが目立ちますが、これは、現在の目から見れば仕方ないことだと思います。

キャスティングも良いですね。メカニックを岸田森、敵対者片倉を森雅之が演じてなかなかの好いんですね。特に岸田森が良い感じで。松下の車がトヨタ2000GTでいいんですが、この車だと目立ちすぎる嫌いがありますがね。本当はスカイラインGT-R辺りが良いのではと思いますがね。

片倉が使用するモーゼルC96自動拳銃も良いですね、ラストの対決、スローモーションも効いています。うーん、美しいです。

このブログ作成にDVD版を鑑賞しています。     八点鍾

 

ja.wikipedia.org

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モーゼル自動拳銃が登場する決定打映画「電撃脱走 地獄のターゲット」
主演オリバー・リード

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