レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「ノベンバー」珍しいエストニアの映画ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ノベンバー」(2017)です。

初めてのエストニア映画ですが、軽く考えてまったく予備知識なしで鑑賞したのが間違いでした。中世の干乾びた寒村での話ですが、冒頭"使い魔クラット"なるものが登場します。木の枝で出来たプロペラのような形をしていますが、これが何なのか全くわからず、私には理解不能の映画です。

中世のエストニアって凄いところだなと改めて知った次第です。

中世を舞台にした寓話のような話で、素晴らしいモノクローム映像が多々ありますが、全体に土着的、暗鬱で貧しい農民と家畜が映し出される作品です。キャスティングも地味で魅力がなく、タルコフスキー監督やポーランドの監督ワレリアン・ボロズウィックのような作風かなと思いきや、更に地味なお話でした。

今回は、鑑賞する予定ではなかったのですが、予告編の映像がとても良かったので劇場に出向いたわけですが、残念でした。但し、撮影監督マルト・タニエルは本当に素晴らしいと思います。ハリウッドで歴史物を撮ったら凄い作品ができるかも。 

オフィシャルサイトを見て、興味を持たれた方は劇場でご覧になると何か得るものがあるかと思いますが。               八点鐘

 

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