レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「荒野に生きる」(1971)です。
この作品は、リチャード・ハリス演じる猟師ザックがヘンリー隊長一行とビーバーの毛皮獲りにグランド川を探検していた時、熊に襲われ瀕死の重傷を負う。ヘンリー隊長(ジョン・ヒューストン)はもう助からないと判断して、彼を置き去りにしてミズーリー川を目指す。ザックは瀕死の重傷を負いながらも、回復して復讐の為ヘンリー隊一行を追うのだった…
そうです、あの名作「レヴェナント:蘇えりし者」はこの映画のリブートなのです。映画としては「レヴェナ…」の方が予算も時間もたっぷりとかけて製作しているのでかないませんが、作品としてみればしっかりとした良い映画です。
映画の冒頭、ミズーリー川を下るために大きなマスト、前後に火砲を備えた小貨物船を十数頭の馬、ロバで牽引しているショットは異様な迫力があり驚かされます。内容が内容なだけに楽しい映画ではありませんが、見ごたえはあると思います。
特にリチャード・ハリスはこの頃こういう役が多くて、私は見ていませんが「馬と呼ばれた男」、英国貴族が米国西部でインディアンに拘束され色々と試練を受ける作品ですが、こういう映画あまり好きではありませんが…
でもこの映画、ザックを置き去りにした敵役ヘンリー隊長をジョン・ヒューストンが演じており良いんですね。何だか「白鯨」に登場するエイハブ船長のようで、味のある演技を見せてくれます。うーん、美しいです。
監督は、あの「バニシング・ポイント」で名を上げたリチャード・C・サラフィアン、「ロリ・マドンナ戦争」「キャット・ダンシング」等ありますが、この作品と「バニシン…」が突出していると思います。
このブログ作成にBD版を鑑賞しています。 八点鐘