レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「君たちはどう生きるか」もう少し人生的な映画かなと思いましたが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「君たちはどう生きるか」(2023)です。

 

 

映画は、昭和18年牧眞人は病院に入院していた母を空襲で失う。父は、戦況圧迫の折り母方の実家に息子と共に疎開する。近くには父の航空機製造会社があった。眞人は学校に行けば虐められるが、その大きな屋敷で父の再婚相手ナツコと婆や達と生活し始める。暫くしてナツコが失踪して屋敷の隣にある大きな塔が怪しいと睨んだ眞人は、その塔に入っていくのだが…

宮崎駿監督最新作です。仰々しい題名と、冒頭約10分程度の空襲?シーンが思いの外リアルなのでこれは、と思いましたが進むにつれてアニメらしい冒険ファンタジー映画でした。題名に対してこの内容、少し違和感があるなと正直な処そう感じ入った次第です。但し、映画そのものは丁寧に製作されておりジブリファンの方々は満足されると思います。

もう少し人生的な含みを含んだ作品かなと思いましたが、肩透かしを食らったような感じです。そういう意味では前作「風立ちぬ」の方が好きですね。

軍事オタクの宮崎駿監督だからこそ、昨今の戦後レジームに反旗を翻すロシアに対して何がしかの含みを持った作品が見たかったな、そんなことを考えながら劇場を出ました。ナルヴァの戦いを描いた「泥まみれの虎」を書き上げる為に、あの戦車兵オットー・カリウス中尉に会いに行く程の人なのですから。           八点鐘

 

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