レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は日本未公開フランス製西部劇「ブルーベリー(Blueberry)」(2004)です。
1870年頃の米国西部の小さな町パラミト、青年ブルーベリー(ヴァンサン・カッセル)はある売春宿で初めて体験した女性に夢中になるが、そこに馴染みの客ブロント(マイケル・マドセン)が現れ喧嘩になり、その女性がブロンドに殺されてしまう。ブルーベリーも怪我を負い、そこから逃げるが馬から落馬して気を失ってしまう。彼を助けてくれたのはインディアン達で、彼らと共に生活し彼らのシャーマニズムを習得する。
時は流れ、彼はパラミトに戻り、保安官になっていた。町にプロジットと言う男が現れ、彼は殺人事件に関係しており住民がリンチしようとするのをブルーベリーが止める。彼はインディアンが言っている"迷信山脈"に隠されている金の壺を探しており、プロジットを追って賞金稼ぎを巻いて逃亡してしまう。そんな時、あのウォレスも現れてプロジットを追い、ブルーベリーも恨みを晴らすべくウォレスを追うのだが…
この作品、アシッドウェスタンと呼ばれているそうです。そんな映画分類名があること初めて知りました。代表映画は「エル・トポ」だそうです。ああっ、あの映画ね。何となくわかります。で、皆さんもどういう映画か掴めると思いますが。
「ドーベルマン」を監督したヤン・クーネン作品なので、ずっーと見たいなと思っていましたが、日本でも公開されず、又海外の評価も低いのでどうしようか迷っていましたが、今回鑑賞して見て、そんなに悪くないなと言うのが第一印象。
凝った映像、編集等見応えはあります。どちらかと言えば、私、この手の映画は大好きですね。撮影監督は日本人永田哲夫、うーん、美しいと思います。
確かに、後半西部劇らしくないので観客はそっぽ向くでしょうが、私はラストのCGを多用した心象シーンは悪くないと思いました。上手く言い表せませんが、あの「2001年宇宙の旅」のスターゲートシーンの様な感じ、でも真の西部劇ファンは怒ると思います。
この辺り、もう少しもっと巧く西部劇らしく、創り上げたら傑作になっていたかもしれません。このブログ作成にDVD輸入盤を鑑賞しています。 八点鐘
追記 この映画の原作は、著名なジャン・ジロー氏西部劇漫画「ブルーベリー」だそうですが、この映画は別物らしいです。私は詳しくないのでよく知りませんが。
インディアンの人達の生活は不勉強で良く知りませんが、何か面白い生活習慣があるようですね。今でも残っているのでしょうか。ちょっと惹かれました。
この映画、共演はジュリエット・ルイス、アーネスト・ボーグナイン等渋めで好い。
www.youtube.com 米国ではレネゲードと言うタイトルで公開
まだまだレアな作品をご紹介いたします… 八点鐘