レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「大統領の陰謀」ウォーターゲート事件を描いたポリティカルサスペンス映画…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「大統領の陰謀」(1976)です。

1972年6月17日、ワシントン、ウォーターゲートビルで民主党全国委員会本部オフィスに深夜侵入した5人組の男達を警察が不法侵入の罪で逮捕した。ワシントンポスト紙では連絡を得て、入社してまだ日の浅い社会部のボブ・ウッドワード(ロバート・レッドフォード)が担当することになった。侵入した男達は多額の現金を所有し、無線機、35ミリカメラ等普通の強盗とは思えない所持品を所有していたので一歩踏み込んだ取材を先輩記者カール・バーンスタイン(ダスティン・ホフマン)と開始すると更に信じられない事実が浮かび上がるのだった…

1972年に起きたウォーターゲート事件を描いた作品です。監督は社会派アラン・J・パクラ、丁寧に纏めています。今回再見して、この手の政治映画としてはとても良く出来ていると思います。但し、米国人ならもっと良く理解できるのでしょうが、ここ日本では当時の米国社会状況を把握できないので限界があると感じます。

ですが、この映画サラリと描いていますが、このウッドワードという記者、何やら曰く有りげですね。海軍在任中に後に"ディープ・スロート"と呼ばれる男と知り合い、海軍を辞めて、ワシントン・ポスト紙へ。ウォーター・ゲート事件を担当し、そのコネを利用して段々と事件の真相を暴いていく…

何だか密命を受けて、上手く情報をリークしてニクソン大統領を辞任に追い込んでいるようで。このディープ・スロートなる人物は現在では2008年に亡くなられたマーク・フェルトであり、彼は認知症を患っておりあまり語らずに亡くなってしまう。この映画でも、詳細に描いてはいませんが。

結局、誰がコントロールしていたか良く判らないまま、ニクソンは大統領を辞任してジェラルド・フォードが第38代大統領に就任して、ニクソンは1994年に永眠する。ニクソンはベトナム戦争終結、中国の承認等結構業績を起こしている。前任ジョンソン大統領はベトナム戦争に振り回されてあまり業績を上げていません。

時々、ケネディ大統領が暗殺されなかったらと考えることがあります。寂しいことですが、ジョンソン大統領と変わらないのではと考える時がありますね。

このブログ作成にBD版を鑑賞しています。            八点鐘

 

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