レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「針の眼」(1981)です。この作品、原作があのケン・フォレットです。ですから、面白くないわけありません。監督はリチャード・マーカンド。
ストーリーは、英国に潜入していたドイツ諜報員暗号名"針"(ドナルド・サザーランド)に指令が入る。欧州に連合軍の第二戦線が構築される。パ・ド・カレー攻略を命じられているパットン第一軍集団の物資集積所の偵察であった。ところが、集積されている航空機はダミーで、その写真を撮り終えると"針"は、予定通りストーム島に向かい、そこUボートでドイツに脱出する予定だった。
ストーム島にはルーシ(ケイト・ネリガン)とその夫デビッド、新婚旅行の事故でデビッドは下半身不随、その息子ジョーと羊飼いのトムだけだった。そこに漁船を盗んで逃亡してきた"針"が現れた。嵐の中逃げて来たので、船は破損し、ずぶ濡れの状態でルーシに助けを求めた。
"針"は、デビッドと疎遠になったルーシを抱き寄せ関係を持つ。サザーランドの魅力炸裂と言ったところでしょう。後はトムの処にある無線機でUボートに連絡すればいいだけだったが、デビットはルーシとのことを嗅ぎ付け、又MI5捜査官ゴドリマン(イアン・バネン)は"針"が嵐で遭難死ではなく、どこかに隠れていると・・・
とても良く出来た サスペンス映画です。私は原作を読んだことがありませんが、映画では、"針"がストーム島でルーシに会ってから、意外に愛欲場面が濃厚なので、さっさと片付けてUボートに連絡しないと少し苛ついて映画を見ていましたが、結局、それが足を引っ張ることになるのですが・・・
でも、それ以上に気になることがこの映画にはあります。最後にヘリコプターを使用してゴドマリン達はストーム島に上陸するのですが、1944年頃は、まだ試作中なのでそれはないでしょと思います。原作はどうなっているのでしょうか?
少なくとも水上機、例えばスーパーマリン ウォーラス辺りを登場させてくれると嬉しいのですが。まあ「荒鷲の要塞」でもベル47ヘリコプターが出て来るので、これをFw61複座タイプに変更して登場させてくれると完璧なんですがね。今なら、CGで簡単に出来ると思いますが。
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