「V フォー・ヴェンデッタ」政府転覆ドラマのノワールフィルムですが・・・

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「V フォー・ヴェンデッタ」(2005)です。

 

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映画はアラン・ムーア(「フロム・ヘル」)とデビッド・ロイドのDCコミックの映画化で、ガイ・フォークスマスクをつけた"V"という謎の人物に助けられたイヴィー(ナタリー・ポートマン)が彼と共に独裁者サトラーを倒し、イングランドを開放するというお話。監督はジェームス・マクティーグ。

 

そのお話には、ガイ・フォークス火薬陰謀事件、第三次世界大戦でアメリカはパックスアメリカーナからずり落ちて、世界的に大変不安定な状態、イングランドでは治安安定の為、反体制者を収容所に拘束、人体実験をしていたこと等色々な要素が詰まっており凝った作りになっています。

 

ガイ・フォークス火薬陰謀事件は、日本ではマイナー扱いですが、この映画のように英国では有名な事件で、私の好きな作家レン・デイトンの「ベルリンの葬送」(映画はパーマーの危機脱出)では、ラストはガイ・フォークスナイトで敵を倒す趣向になっていましたが、映画ではベルリンの壁に変更されていました。

 

加えて、劇場で鑑賞した時は気付かなかったのですが、"V"のシャドウギャラリーにはかなりの名画が展示されています。こういう一見本筋には関係ない処に、色々と隠し味のある映画だと気付きました。

 

BD版で再見して、大変良く出来た作品だと思い直しました。劇場で鑑賞した時は、イヴィーが捉えられ、拷問を受けるシーン辺りから退屈だなと思い始め、全体を眺めて重い映画という印象でしたが、音楽の使い方(例えば、チャイコフスキー1812年序曲)等、色々なディテールを楽しむ映画の様にも思いました。

 

ただ、現実はそう甘くなく混乱から生まれた革命は混乱を生み続けます。フランス革命も、三名の指導者は全て革命中に命を落としています。そして、ナポレオンが政権を奪っています。ロシア革命も同様です。

マスコミがアラブの春ともてはやした中東での政治運動は、混乱のみをもたらしただけで今もその余波が続いています。                  八点鍾

 

追記 シャドウギャラリーに興味のある方は以下のサイトを訪れてください(英語版)。

www.runboard.com

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シャドウギャラリー

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