レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「陰獣」レアなフランス映画、ブノワ・マジメル主演、原作は江戸川乱歩、だからフランス映画は侮れません…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「陰獣」(2008)です。

 

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時々、フランスって凄いなと思う時があります。こういう作品を見つけた時、特にそう思います。フランスには江戸川乱歩を知っている方がいるのですね。それを映画にしたいという方が… そして、ブノワ・マジメルが主演と、うーん、美しいです。こういう作品、ハリウッドなら企画にも上がらないでしょう。だから、フランス映画は侮れません。

 

フランスの推理作家アレックス(ブノワ・マジメル)は、日本の推理作家大江春泥を意識した新作のプロモーションのため日本にやって来る。彼は大江春泥に会いたいが、彼は人嫌いで有名な作家出会うことが出来なかった。

アレックスは出版社白文館の担当本田編集員と共に芸妓玉緒に会う。彼女はフランス語を話し、彼に大江から脅迫されていると告げる。アレックスは、彼女の家宅を訪れ、調べる。そして屋根裏に何者かが監視していた形跡が残っていた。

玉緒は妊娠していることをアレックスに告げる。相手は実業界の大物茂木(石橋凌)だと。アレックスは大江が茂木を襲うのではないかと思い、茂木に会おうとするのだが…

 

映画は、2007年10月にクルーがフランスから到着、東京、京都を中心に撮影を行ったとのこと。監督はバーベット・シュローダー、古くから映画を見てる人なら「モア」「運命の逆転」「完全犯罪クラブ」を思い出すでしょう。だから、映画は正直悪くはありませんが、もう一歩と言ったところです。

 

冒頭の劇中映画「卑しき獣」、芸妓世界、そしてSM世界を。でも、私は乱歩作品を選択したという志の高さを評価したいと思います。本当は、こういう作品はポランスキー監督の出番だなと思いますがね。日本に来て欲しかったな。

彼が映画化したら、もっとグロく、この作品も少しグロいのですが、もっと震え上がるほど怖かったと思いますが。

 

少しネタばれですが、日本の刑務所に収監されたアレックス、マジメルの演技がとても面白くて。これだけでも必見ですね。

 

このブログ作成にDVDを鑑賞しています。       八点鍾

 

追記 乱歩先生は一時期名古屋瑞穂区に住んでいたことがあります。学生の時ですが、今の瑞陵高校を卒業しているので。本当はもっと早く紹介したかったのですが、ディスクが傷んで、新しいディスクを購入するのに時間がかかり…

 

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