レタントンローヤル館

主に映画のお話

「フレンチ・ディスパッチ」この映画は知的前衛と言った方が…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「フレンチ・ディスパッチ」(2021)です。正式には「フレンチ・デイスパッチ ザ リバティ、カンザス・イブニング・サン別冊」と言う題名です。多分、これは「博士の異常な愛情」「マラー/サド」に続く長い原題だと思います。

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監督は、苦手なウェス・アンダーソン。前作「犬ヶ島 」を見て彼の作風に慣れようとした甲斐があったようでスラスラと劇場に足が向かいました。でも、映画は「犬ヶ島」の方が、自分には合っていたように思います。

ストーリーは、「ザ・リバティ、カンサス・イブニング・サン」の編集人アーサー・ハウイッツアー・Jrが亡くなり、彼の遺言通り雑誌を廃刊することに当り、その最終号の3つの記事を映像化した作品で、この発想からしてもうどっぷりとウェス・アンダーソンの世界で、その世界観がどうも60年代末のフランス5月革命の様で、あのゴダール監督「中国女」ベルトリッチ監督「ドリーマーズ」辺りですかね、普通の人ならもう結構といいたくなる出来事を彼独特のスタイルで延々と描写していく。

刑務所の画家の話はまだしも、残り2つのエピソードはどうもね、日本人にはなじみが薄くて、「ドリーマーズ」の様に映画がらみでエピソードを作ってくれれば、何がしかの興味も出てきますが、学生運動の話とかシェフの話では…

ただ、シンメトリーを意識した構図、パステル色を意識した画面作りなど彼の世界観が好きな方は、堪らないのではないでしょうか? ビル・マーレイ、ベニチオ・デル・トロ、エイドリアン・ブロディ、レア・セドゥ、ティルダ・スウィンストン、フランシス・マクドーマンド等、癖のある人達が大挙出演しています。

その昔、バブルの頃中央公論社発行「マリー・クレール」の発行部数が伸び悩み、廃刊になるのだったら各出筆者が好き勝手書こうとなりそれが逆に評判を呼び、やがて知的前衛と言うスタイルで持ち直したことがありました。そんな事を思い出して鑑賞しました。知的前衛ですね、この映画は。                                八点鍾

 

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