レタントンローヤル館

主に映画のお話

「赤い闇 スターリンの冷たい大地で」あのウクライナでの人為的飢饉ホロドモールを描いた映画…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「赤い闇 スターリンの冷たい大地で」(2019)です。

今回のロシアによるウクライナ侵攻に於いて、あるブロ友から1930年代に起こった人為的飢饉ホロドモールの事を教えて貰いました。この作品は、そのホロドモールを描いた作です。そういう意味でこの作品は観客を選びますが、良く出来た作品だと思います。

監督はアグシニェシカ・ホランド、ポーランド人で女性、アンジェイ・ワイダ監督の下で腕を磨いたようです。

この作品、まあ、なんていうかスターリンと言う独裁者は、おぞましいというか調べれば調べる程、異常なほど猜疑心が強く領土に対して人一倍野心があり、本当に良い噂を聞かない人類最低の男ではないかと思います。私はあのヒトラーより酷いのではないかと思います。映画ではウクライナでのガリバニズムのシーンもあります。

お話は、元首相ロイド・ジョージの外交顧問をしていたジャーナリスト、ガレス・ジョーンズは世界大恐慌の最中、ソ連だけが経済成長をしているのは何か裏があるのだろうと思い、フリーランスのジャーナリストとしてソ連に行き、当局の監視の目を潜り抜けウクライナの惨状を目にする。ガレスは逮捕されるが外国人の為口外しないことを条件に国外追放となる。彼はウクライナで見た事を発表し、モスクワにいる著名な米国記者デュランティと対立することになるのだが…

ホロドモールについて知ったのは前述したように最近です。昔、ロシア好きの世界史の先生がソ連が集団農業化、富農撲滅するにあたって若干のトラブルがあったと言っていたのは知っていましたが、こんな酷いことが行われていたなんて。Wikiでは、こんなことが書かれています。"1937年の国勢調査では想定より人口が800万人少なかったのでスターリンはこの人口学者を処刑した"と。

もう信じられないことが起こっていたようです。この映画でも字幕で出てきますが、ウクライナのことを「スターリンの金脈」と呼んでいたようです。統治者側からすれば、"ウクライナは収奪の地"だったのでしょう。

そしていまでも… ということでとても志の高い映画になっています。

このブログ作成にBD版を鑑賞しています。          八点鍾

 

興味のある方は読んで見て下さい。

ja.wikipedia.org

www.youtube.com

film.ua

 

追記 このジョーンズさん、英国に戻りジョージ・オーウェルに会っているんです。ソ連に対しての疑惑を調べるべく満州国へ渡りソ連の情報を得ようと頑張るのですが…