レタントンローヤル館にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「チャイルド44 森に消えた子供たち」(2015)です。
映画は、ホロドモールで孤児になったレオと呼ばれる男は、1945年ベルリンの闘いで、国会議事堂でソビエト国旗を掲げたことで有名になり、レオ(トム・ハーディ)は戦争の英雄となった。彼は秘密警察MGBのエリート捜査官となり、スターリン政権下で子供たちが失踪、殺害される事件を追うのだがそこには隠れた秘密があった…
のっけから失礼ですが、この作品、リドリー・スコットが製作をしており、トム・ハーディ、ゲイリー・オールドマン、ノオミ・ラパス等が共演しているので、結構いける映画かなと思いましたが平均的な映画になっており、がっかりしました。この癖のある俳優たちを生かし切れていないし、脚本も粗雑でもったいない作品です。
監督はダニエル・エスピノーサ、この監督であれば、ISSで地球外生命体と対決する「ライフ」の方がよろしいかと思います。
でも、この映画の見所はスバリ、劇中に登場する自動車です。チェコの名車タトラT600が登場します。うーん、美しいです。
私の知る限り、タトラが登場する映画はあのコスタ・ガブラス監督「告白」(1970)だけです。そういう意味でこの映画の美術班は、とてもいい仕事をしていると言って良いと思います。その他GAZ、シュコダ等が登場して、当時の雰囲気をよく出しています。
その昔、仕事でチェコへ行かされた時、休日にプラハにある国立技術博物館でタトラを見てきました。リアエンジン・リアドライブ、先進の空力ボディでとても感動しました。
もし、皆さまがチェコへ行かれることがある時、プラハの国立技術博物館にお立ち寄り頂き、タトラをご覧になることをお薦めします。
このブログ作成にBD版を鑑賞しています。 八点鍾