レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ノー・マーシィ/非情の愛」(1986)です。
シカゴ警察のエデイ刑事(リチャード・ギア)は、逮捕した売人からある情報を得る。それはニューオーリンズから来た男から殺人の依頼だという。男は肩にオウムの入れ墨を入れている美女ミシェル(キム・ベイシンガー)を連れているという。エディは相棒と男に会いに行くが、何者かに襲われて相棒を殺されてしまう。エデイは単身ニューオーリンズに行きミシェル探し始めるのだが…
その昔、スタンリー・クレーマ監督「手錠のままの脱獄」という映画がありました。この作品、同じようなシュチエーションが登場するので少し驚きました。「手錠のまま…」はシドニー・ポアチエとトニー・カーティスでしたが、今回はリチャード・ギアとキム・ベイシンガーで時代を反映しているのでしょう。
作品としては、所々面白いシーン、例えばラスト古ホテルでの銃撃戦、もう少しキレ欲しいのですが、がある中位の出来のクライムアクションになっています。監督はリチャード・ピアス。ただ、舞台がニューオーリンズなのであの沼地、バイユーが登場しあの「キャットピープル」もそうでしたが、何か良いんですね。
のんびりとリチャード・ギアとキム・ベイシンガーの顔を眺めてニコニコするだけの作品になっています。そこそこ演技が出来、ノワール味を漂わせることが出来る女優ですが、巧く引き出した監督は「L.A.コンフィデェンシャル」のカーティス・ハンソンだけでしょう。「バットマン」「愛という名の疑惑」「ブロンディ/女銀行強盗」「ゲッタウェイ」「プレタポルテ」等活躍していましたが、21世紀に入って息切れしたようです。個人的にもう少し頑張ってほしかったと思います。
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