レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「遠すぎた橋」最後のオールスター戦争大作映画ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「遠すぎた橋」(1977)です。

「大列車作戦」を鑑賞して、何かもう一本戦争映画が見たくなったのでこの作品を選んでみました。鑑賞後この作品で良かったと思いました。理由は、最近よくあるCGを多用した戦争映画ではなく、出来るだけ当時の軍用機、戦闘車両を引っ張ってきて作り上げた戦争映画になっています。それだけでも見る価値はありますし、CGを多用して作られた「ミッドウェイ」とか「永遠のゼロ」とはやはり趣が少し違います。

有名なこの映画は、あの1944年9月オランダで連合軍による乾坤一擲の大作戦「マーケットガーデン」を描いたもので、当時ハリウッドのスター、ロバート・レッドフォード、ショーン・コネリー達を総出演させた大作映画です。現在では、製作しても戦争映画を見たい観客が多くないので、もうこの手の映画は作られることは無いでしょう。

監督はリチャード・アッテンボロー、戦争ミュージカル「素晴らしき戦争」で評価の高い監督ですが、この手の大作映画はどうなのかなと思いましたが、とてもうまく纏めています。勇ましい戦争映画になっていないのが最大の美点だと思います。

当時、この作品を含め他に2本の映画が公開されています。一つがペキンパー監督「戦争のはらわた」、もう一つがジャック・ヒギンズ原作をジョン・スタージェスが監督した「鷲は舞いおりた」で何れも良く出来た戦争映画でした。

今回、十数年ぶりに鑑賞して色々な発見をしました。当時劇場で鑑賞した時にはオールスター配役が目障りでしたが、現在では鬼門に入られた方、引退した方ばかりなのですんなりと受け入れることが出来ました。この作戦が失敗したのは、輸送機が足りない、無線が故障してとか、降下場所がアーネム橋から離れ過ぎていた等色々説明していますが、私は違うと思います。

あの第2SS装甲軍団が偶然アーネムとナイメーヘンの辺りに配備されていた為で、別の軍団ならこれほど手厳しくやられなかった思います。この第2SS装甲軍団の戦歴は凄いと思います。ノルマンディであの激戦ファレーズ・カーンの戦いから強行突破に成功しているのですから。

その後も転戦し最後はハンガリーで降伏するのですが。このマキシミリアン・シェルが演じたビットリヒ中将のキャリアも凄く若くして将官になっています。実力派の野戦指揮官なのでしょう。

最後に、実際にマーケットガーデン作戦に参戦したというジョン・アディソンの音楽も素晴らしいと思いました。

このブログ作成にBD版を鑑賞しています。           八点鐘

 

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