レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「フィフティ・シェイズ・フリード」(2018)です。
ハネムーンでイル・ド・フランスを楽しんでいるクリスチャンとアナ、帰国する二人を待っていたのは、元上司ハイドの復讐だった。卑劣にも彼はクリスチャンの妹ミアを誘拐し、身代金を取ろうと計画するのだった…
"フィフティ・シェイズ"シリーズ第三弾ですが、今回は、増々ラブロマンス色が強く且つかっての上司ハイドの復讐編と言っても良いぐらいですが、この手の映画に慣れた観客にとっては何か今一つの展開で、私にとっては勿体ない大作と言えます。
ラストなんかまるでマイホームパパそのもので、SM嗜好のやり手の若きエクゼクティブと言うスタイルなんかどこかに飛散したようで。興行成績はまあ良かったので私がゴチャゴチャ言っても関係ありませんが。監督は前作同様ジェームズ・フォーリー、手堅く纏めてはいますが。
個人的には、あんなヤワで狂信的な野郎ではなく、メタバースを支配する新興企業CEOと対決する様なストーリーで、そう、その昔フィリップ・ラブロ監督が描いた「相続人」の様な作品が良いかな。加えて、バーベット・シュローダー監督があの世界を描いた「陰獣」を足して二で割ったようなの映画、でも製作会社が倒産してしまうかな。
このブログ作成にBD版を鑑賞しています。 八点鐘