レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ゴヤ・マーダー」(2019)です。
スペイン、マドリッドで猟奇殺人が発生する。普通の殺人事件と思われたが、第二の殺人事件が起きて、これがゴヤの「ロス・カプリチョス」という80点程の版画を模したものと分かりる。担当はカルメンとエヴァの二人の女性刑事、事件は混迷するが…
スペイン映画、時々このブログにも登場するスペイン映画です。巷の評判はいまいちの作品ですが、でも、この映画楽しみにしていました。スペイン警察を描いた映画なんかあまり日本に入ってこないのでね。この映画、女刑事二人のバディ映画なんです。うーん、美しいです。
バディ映画ですが、本当に仲が良くないし、カルメンはエヴァを馬鹿にしているし上司や男友達とやりまくり、ヘビースモーカーで酒は底なし、最近珍しいキャラが輝いている感じで、こういう人物描写がなかなか面白い。更にフェイスも個性際立つという感じで、あのノオミ・ラパスのようで、私、好きだなこういう人。オマケにカルメンはサーブ9・3を乗り回して、スペインだったらセアト・レオンでしょう。
でも、巷で言われるほど悪くはないと思います。まあ良く出来た作品だなと思いますが、プロットが少々雑なのが問題かな。「ロス・カプリチョス」を利用する処等なかなかやるなと思いましたが、犯人の動機などが巧く浮かび上がってこないところが残念です。脱税とかその辺りが薄味なんで、もう少し丁寧な描写が欲しかった…
興味を持たれたら、ぜひ鑑賞して下さい。スペインと言う場所柄で楽しめます。
このブログ作成に作品をVODにて鑑賞しました。 八点鐘
サーブ9-3
