レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「SS-GB」ドイツ国防軍がシーライオン作戦を成功裏に終えた世界を描いた作品ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する作品は「SS-GB」(2017)です。映画ではなくTVミニシリーズです。

1940年7月に始まったバトル・オブ・ブリテンに敗北した英国は、続く独国防軍によるシーライオン作戦によってブリテン島南部を占領されてしまう。チャーチルは処刑され国王ジョージ6世は幽閉されていた。1941年11月スコットランドヤードのアーチャー警視(サム・ライリー)は、SS-GBケラーマン中将の殺人課で働いていた。アーチャー警視はある闇商人殺人事件を担当していた。殺された男はウィリアム・スポート、原子物理学者であることが判明した。彼には弟ジョンがおり、そのジョンの所在が分かり追跡を開始する。そんな時独本国から何やら曰く有り気なフート大佐が着任するだった…

2017年BBCが製作したTVミニシリーズ六話物です。原作があの「国際諜報局」のレン・デイトンが1978年に発表した同名小説を映像化したものです。すこしネタバレするとこの作品も原子爆弾物です。

この作品は、パラレルワールド風な戦時サスペンススリラーと言うもので、小説はとても良く出来ていました。このミニシリーズもあまり改変しなくて小説の持ち味を巧く残しデイトンファンなら先ず先ず楽しめる作品になっていると思います。

但し、この手のミニシリーズは全体に冗長で、この作品もそうですが、加えてバジェットの関係でラスト、ブリングルサンズ研究所襲撃が簡単に描かれているだけで色々と改変されているのは頂けませんが、全体にうまく纏めていると思います。特に第四話辺りからサスペンスたっぷりでかなり楽しめると思います。

黒で決めたスタイルのアーチャー警視を演じるサム・ライリー、なかなか良い感じです。少しやり過ぎと言う感じもありますが。又、カール・マルクスの遺体をソ連へ返還する式典等少し嫌みな感じもしますが、これが英国式ユーモアなのでしょう。

 

ブログ作成にこのミニシリーズをアマゾンプライムにて鑑賞しています。  八点鐘

 

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