レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「オードリー・ローズ」(1977)です。
夫と可愛い一人娘アイヴィーと生活しているジャニス(マーシャ・メイスン)は幸せ一杯、そんな時ある男がアイヴィーの周りをうろついていることを知る。男はフーヴァー(アンソニー・ホプキンス)と言い、アイヴィーは自動車事故で亡くなった彼の娘オードリー・ローズの生まれ変わりと言い、やがてアイヴィーは良く判らない発作を起こすようになるのだった…
「サウンド・オブ・ミュージック」の名匠ロバート・ワイズ監督の作品です。当時公開された時、評判が悪くて悪くて、まあ皆さんよくもまあ言いますねと私は思いました。最近DVDを手に入れたのでどれだけ酷いのかなと思い鑑賞して見ました。
映画は前半の展開がおっとりしていますが、ワイズ監督らしくがっちりと纏められており悪くありません。ラストもなかなか見せてくれますが、若干見せ場不足感はありますが、まあ忌憚なく纏めておりまずまずだと私は思いました。
アンソニー・ホプキンス演じるフーヴァーがマーシャー・メイスンと対峙する辺りからサスペンスが盛り上がり、なかなか見せてくれます。ただ、今一つ盛り上がりに欠けるのは残念ですが。と言うより、もう少しハッタリ感のある演出で味付けされていたら、例を挙げるのであれば「エクソシスト」のようなスタイルで、もう少し評価が高くなったと思います。
ワイズ監督は、「キャットピープルの呪い」とか「たたり」等この手の作品もあり、こういう映画を時々撮ってみたいのだろうと私は思います。そりゃ「拳銃の報酬」「砲艦サンパブロ」「アンドロメダ…」ような作品の様な出来栄えではありませんが、そんなに悪くありません。私は十分楽しめましたが。
このブログ作成にDVD版を鑑賞しています。 八点鐘