レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「アルカトラズからの脱出」渋い、サスペンスたっぷりの実録脱獄映画…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「アルカトラズからの脱出」(1979)です。

 

1960年1月18日、フランク・モリス(クリント・イーストウッド)は鉄壁の牢獄アルカトラズ刑務所へ移送された。所長(パトリック・マッグハーン)に呼ばれ、色々とご託を言われ、最後にここから逃亡した奴はいないと。が、頭脳明晰なモリスはサラリと所長の机の上から爪切りを盗み、仲間を集めて脱獄準備を淡々と始めるのだった…

渋く、サスペンスたっぷりの実録脱獄映画です。以前、当ブログで紹介したフランス映画「穴」と同類の映画になっています。だから、好いんですよね。

たまたま独房通気口の周りのコンクリートが塩害で脆いことを発見するモリス、仲間三人を集め、脱獄準備を始める。コンクリートを壊すための道具を製作し、ダミーヘッドを製作し、エンジェル島に逃亡する為逃亡用の簡易筏とウェットスーツを製作する等、「穴」よりも大掛かりな仕掛けで脱獄準備をするところがサスペンスたっぷりで、うーん、美しいです。

加えて、モリスが脱獄前に図書館係員イングリッシュと鉄格子越しに「世話になった」と最後の握手をするシーン等素晴らしく、もう涙物ですね。

又、登場シーンは少ないですが、皮肉屋で陰険な所長をパトリック・マッグハーンが演じて、これがなかなか良いんですね。そして、菊の花が良いアクセントになって、これがラストをきっちりと締めくくります。

シーゲル監督の次作「ラフ・カット」は犯罪コメディ映画ですが、チョットばかり緩い映画になっており、そういう意味でこの映画が最後のドン・シーゲル映画と言って良いと思います。

 

このブログ作成にDVD版を鑑賞しています。            八点鍾

 

 

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        ドン・シーゲル監督作品

 

 

 

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       アルカトラズ島を舞台にした映画

 

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