レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「突破口 !」私にとって"ファイト一発リポビタンD"の様なノワール映画、もうたまりませんネ…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「突破口 !」(1973)です。

 

チャーリー・ヴァーリック(ウォルター・マッソー)は、元スタントパイロットで今ではケチな銀行強盗だ。特に田舎の小銀行ばかりを襲っている強盗だった。が、今回襲った銀行は違っており、金庫には75万ドルもありそれをせ占めた。が、それはマフィアの危ない銭で、組織は処刑人モリーを送り、仲間のハーマン(アンディ・ロビンソン)は滅茶苦茶いたぶられてあの世に行ってしまった。そんな訳で、チャーリーは一世一代の大博打を講ずるのだった…

あのB級映画の巨匠ドン・シーゲル監督「ダーティハリー」に続いて、製作・監督した映画なので意気が良いんです。ユーモアたっぷりでテンポが良く、私にとってまるで栄養ドリンクのような映画です。

ほら、長い人生色々なことがあります。怒られたり、嘲られたり、馬鹿にされたりもうヘロヘロでやってられない時に、この手の映画を見れば、もう元気一杯明日から又モリモリと元気に仕事ができるそんな映画です。まあ、人によつて様々なので私にとってそういう作品です。

大体、ウォルター・マッソーが主演、ワルがジョン・ヴァーノン、他にアンディ・ロビンソン、処刑人モリーをジョン・ドン・ベーカー、シェリー・ノース、フェリシア・ファー(ジャック・レモンの奥様)と脇が良く、そしてシーゲル監督もチラリと登場する有様です。

映画冒頭の銀行叩きの迫力あるシーン、処刑人モリーが借金の方に黒人宅からインペリアル・クラウンを巻き上げるシーン、チャーリーが書類偽造屋ジュエル(シェリー・ノース)は目の前で札を数え上げるショット等見せてくれます。美しいです。

ラスト、元スタントパイロットの腕を賭けて処刑人モリーとの対決、オンボロのボーイング・ステアマン複葉機がとてもカッコいいし、うーん、美しいです。

皆さん、是非鑑賞して下さい。もう涙物です。

 

このブログ作成にDVD版を鑑賞しています。            八点鐘

 

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