「コンドル」70年代のエスピオナージスリラー、見所はマックス・フォン・シドーの演技とデイブ・グルーシンの音楽

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「コンドル」(1975)です。

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「コンドル」と言ってもハワード・ホークス監督の傑作「コンドル」ではありません。ジェイムス・グレイディ原作小説の映画化作品です。

監督がシドニー・ポラック、主演が二枚目ロバート・レッドフォードの上質なエスピオナージスリラーです。ポラック監督としては、ロバート・ミッチャムと高倉健を使ったノワール映画「ザ・ヤクザ」の次の作品になります。

 

アメリカ文学史協会で働いている暗号名コンドル(ロバート・レッドフォード)は、俗にいう読み屋でありとあらゆる本を読んで、要約を付けラングレー(CIA本部)に送っている。彼が課員の昼食を買いに行っている間に、ジユベール(マックス・フォン・シドー)をリーダーとする殺し屋チームに襲われて全滅。

 

コンドルは本部に連絡し救援を待つが、救援チームの男がコンドルを狙う有様。仕方なくショップで見かけたキャサリン(フェイ・ダナウェイ)を拉致同様に巻き込み、逃亡を始めるのだった。

郵便局員を装った殺し屋を射殺し、そのポケットからの見つけたメモと鍵から、コンドルの反撃は始まるのだった・・・

 

一番脂がのった頃のポラック監督とレッドフォードのコンビ三作目(「大いなる勇者」「追憶」)。キレの好い演出でとても良く出来ています。加えて、フェイ・ダナウェイも美しくて。ラスト、駅ホームでの切ない別れのシーンなんかとても良い。

 

でも、この映画の見所は、やはりジュベールという名前の殺し屋を演じたマックス・フォン・シドー(「エクソシスト」「ペレ」)でしょう。今年3月に亡くなりましたが、うーん、男惚れするぐらい素晴らしい。仕事をしていない時は、クラシックを聴きながら、メタルフイギュアの竜騎兵のペインティングを趣味にしているなんて、美しいです。

 

もう一つ、デイブ・グルーシンのテーマ曲、フュージョン・ミュージックがイカシテいます。他に「恋におちて」「黄昏」が有名です。

 

当時、ラストが安易すぎるという批評が多くありました。ウォーターゲート事件の影響のように思いますが、でも、隠れたテーマが石油なので、色々な意味で予見していた映画と言って良いでしょう。今回再見すると、コンドル週末ももっと暗いものを暗示しているように見ることが出来ます。

 

最後に、この作品を自宅鑑賞する場合は、間違っても仲間で鑑賞しては駄目です。出来れば、恋人と。そういう作りの映画になっています。「アンロック/陰謀のコード」とはちょっと違う映画なので。

 

このブログ作成にBD版を鑑賞しています。

 

追記

この映画の原作となった小説には続編があるようです。「狂犬は眠らない」とか。

興味がある方は捜してみてください。

 

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