レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ワールド・ウオー Z」(2013)です。
いやはや大変な時代になったと思います。この作品、主演ブラッド・ピット、製作費200億円の大作ゾンビ映画なのですから。
元々この手の映画は、低予算のゲテモノ映画と言う扱いでした。でも、この手の映画が大好きな人がいるんですね。だから、大コケと言う作品がないのでしょう。その昔、どんなものか確認するために一度劇場に行ったことがありましたが、15分位で劇場から出てきました。もう耐えられませんでした。映画は「ゾンビ」(1979)で、そうSWAT隊員が銃を乱射してゾンビ達を殺戮する作品でした。いやはや肉食人種の人達ってタフなんですね。でも、ダニー・ボイル監督「28日後…」(2002)あたりから力のある監督がしっかりとしたゾンビ作品を製作し始めました。勿論、描写は抑制気味でしたが。そして、こういう作品が登場したわけです。
映画は、10秒ほどで人間をゾンビ化する新種ウィルスのパンデミックにより、フィラデルフィアは壊滅するが、国連職員レイン(ブラッド・ピット)は、家族と共に国連事務次官から送られたヘリに救出され、洋上に停泊する揚陸艦に乗り込む。ティエリー事務次官はレインにワクチン開発の情報収集の為、韓国、イスラエルに向かうよう依頼されるのだが…
冒頭のフィラデルフィアのゾンビモブシーン、同じくテルアビブでのモブシーン等多くのエキストラを使用して見応えがありますが、私としてはサスペンスたっぷりの英国ウェールズWHO研究所のシーンとか旅客機の中でのゾンビ暴動のシーンの方が好感が持てます。
映画は全体にテンポが良く、バジェットがいいので良く纏まっていますが、それだけと言ったら怒られるかもしれません。もう一つアクセントが欲しいと感じます。それ故、ホンを練り直すとさらに良くなると思いますが。監督は「007/慰めの報酬」のマーク・フォースター。
このブログ作成にBD版を鑑賞しています。 八点鍾