レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「0の決死圏」G・ペック扮する科学者が文化大革命の中国へ潜入するエスピオナージスリラー…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「0の決死圏」(1969)です。

ノーベル賞を受賞したハサウェイ博士(グレゴリー・ペック)は、シェルビー中将に中国である酵素が開発され、その結果高地でも作物の栽培が可能になったことを知らされる。開発者は旧師のリー教授だった。興味を持ったハサウェイはその酵素の秘密情報を手に入れることを引き受ける。そして、ある外科手術、それは右耳の後ろに小型発信機を埋め込み、いつでも英国ロンドン郊外の指令センターと連絡できるようになっていた。彼は文化大革命で揺れる中国へ香港から潜入するのだが…

監督は「恐怖の砂」「ナバロンの要塞」のJ・リー・トンプソン、公開された当時珍品扱いの評価でした。理由は、ハサウェイ博士と毛沢東主席がピンポンをしながら、革命談議をするのですから。でも、今回再見して結構真面なことを話しており、個人的にはそんなに浮いていないなと感じた次第。

ですが、全体に緩い仕上がりなのが良くありませんが、ラスト、酵素の秘密情報を手に入れてからソ連領へ逃亡するシーンはサスペンスたっぷりでなかなか良いと思います。

それは、小型発信機には爆発装置が組み込まれており、シェルビー中将がスイッチを入れるので…

その後のシーンは、入手したノートにはあると思った情報がなかったが、別の方法で見つけることが出来た。が、政治的な理由で公開できなくなったとシェルビー中将から説明されて怒ったハサウェイ博士が法廷闘争を行うところで終わりました。

その昔場末の小屋で見た時は、ソ連領に脱出して英国へ戻り、ロンドンで恋人ケイに会って終わりだったと記憶しています。このラストを見て印象が俄然良くなり、こちらの版が断然好いなと感じ入った次第です。

ブログ作成にDVD版を鑑賞しています。            八点鐘

 

 

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