レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ハノーバー・ストリート 哀愁の街かど」(1979)です。
1943年ロンドン、ハノーバーストリートでB-25パイロット、ハロラン中尉(ハリソン・フォード)はマーガレット(レスリー・アン・ダウン)と親しくなる。二人は深い関係になり、それに伴い今まで、命知らずのハロランは敵地攻撃時に怖気づくようになる。
マーガレットにはポール(クリストファー・プラマー)と言う夫がおり、英国情報部に所属していた。彼の任務はリヨンSS本部にある二重スパイリストを入手することにあり、妻マーガレットの行動に疑惑を感じて、自身リヨン潜入を志願するのだった。当日、彼が搭乗するB-25機のパイロットは何とハロランだった…
「マリアンヌ」を見た時、この作品を思い出しました。この映画も素晴らしい傑作と言う映画ではありませんが、私はこの作品の方があの時代を体現しているというか、私にとってこちらの方が好みです。
理由は、この主人公もパイロットでB-25爆撃機機長をしていますが、監督があの「カプリコン1」「2010」「アウトランド」のピーター・ハイアムズなので、変に格調高い作風などを狙わずにB級アクションスタイルで創り上げており、B-25等舐め回す様に撮り上げており、そのスタイルは飛行機好きにはたまらないでしょう。
後半フランス、リヨンSS本部での狭い通路での追跡アクション、キューベルワーゲンでのチェイスシーン、更にレジスタンス管理地区までのバイクチェイスシーンもローアングルのショットがとても良く、加えて軽駆逐戦車ヘッツァーまで登場するので勝負あったと言っても良いでしょう。
もう一つ、戦時ロマンス映画では、あの映画の様にヒロインが自殺するのもどうかと思います。「哀愁」の時とはもう時代が違うのですから。この映画の様に、大人のロマンスだから、サラリと別れた方がよろしいかと。
このブログ作成にDVD版、その昔購入した輸入盤を鑑賞しています。 八点鐘